兄達はスーパードクターズ (ページ22)

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貧血3 ページ22

和サイド

今日は一日オフ。
病み上がりの俺にとっては本当にありがたい一日だ。
昼過ぎまで寝てさっき起きた。
ゲームだけをして過ごすぞ！と家にあるゲーム機の電源を入れていく。

そのとき、携帯が鳴った。
え？まさか病院から応援要請か？

ディスプレイを見ると潤からだった。

「もしもし？どうしたの？さっき起きて今からゲームするんだけど。
え？Aの具合悪いの？わかったすぐ出れるから10分もかからないで着くと思う。」

どうやら駅で潤はAと会ったらしい。
でも、元気がなく歩いて帰ってくるにはちょっと不安だから迎えに来てって。

どうしたのかなA。最近、ずっと調子よく大学も毎日楽しそうに通ってたけど。
まあ潤もついてるし大丈夫だと思うけど。

車のキーを持って家を出た。

あ、いたいた。2人でベンチに座ってるわ。
クラクションを鳴らすと潤がこっちを向いた。

Aを支えてながら歩いてくる。
なんかふらふらしてるなー。顔色も悪いみたいだし。

潤が後部座席のドアを開けて、Aを座らせる。
その横に自分も腰を下ろした。

「A、どうした？ふらふらするの？気分悪くない？
車10分くらい走らすけど、酔わなさそう？
潤、Aどんな感じだったの？」

どうやら電車の中でちょっと気分が悪くなって
ロータリーのベンチで休憩してたときに潤と会ったらしい。

ちょっとしんどそうにしてるけど、ま大丈夫そうかな。

運転に気をつけながら家に向かった。