【ブルーロック】冴くんのにゃんこ。【糸師冴】

hyacinth ページ5

目が覚めても、結局現実は変わらない。


仕方ないので、体を起こす。


だんだん猫の体には慣れてきた。


とりあえず、この家を探検しよう。


うわぁ、すごい、糸師冴の家の内装とかこんなの原作では見られないよね……図にしてとっておきたい。


多分一人暮らしだなこれは。


ちゃんとキャットタワーもあって、可愛がられているんだな、と再認識する。


テーブルの上に飛び乗って、テレビのリモコンを踏んづける。


前世の記憶は私にはほとんどないわけだけど、私は日本人だったのだろう。


その証拠にブルーロックファンだったという記憶もあるし、何よりこのテレビキャスターが何言ってんのか全くわからない。


これ以上見ていてもしょうがないと思い、テレビを消した。


あぁ、飼い猫ってこんなに暇なんだね、来世にこの経験を生かさないと。


その後、キャットタワーの面白さに気づき一人(？)でキャッキャしてたのは秘密。

＊＊＊
夕方。


ガチャ、と扉の開く音がして、玄関へ走る。


「ただいま。」


練習お疲れ様です！と伝えようとしてにゃあにゃあいう。


「今日のお前、おしゃべりで可愛いな。」


い、糸師冴が、可愛いって言った……猫に……。


尊すぎて無心で爪とぎした。


＊＊＊
hyacinth→ヒヤシンス。花言葉は「遊び」。

cape jasmine→←poppy

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