【ブルーロック】冴くんのにゃんこ。【糸師冴】

clematis ページ36

前にも来た屋台を歩く。


「こんにちは、猫ちゃん！かわいいわね！」


すれ違ったお姉さんに褒められちゃった、えへへ。



……あ、確かに言ってることわかる。


「こんにちはー！」


「今日一緒にご飯行かない？」


なんだか、みんなの話していることが日本語に聞こえる仕組みみたい。


「見てください、カイザー、猫ですよ！」


お、私のファンみたい、嬉しいな、ファンの言っていることもわかるよ。


ファンサでも決めようと振り向く。


ん、カイザー？


視界に入ってきたのは美形の二人組。


か、カイザーとネス!?!?


二人はキャリーケースを持っていて、どうやらスペインへは観光に来たようだ。


二人とも特に正体隠したりしないんだね、みんなちらちら振り返って見てる。


「クソ可愛いな。ほら。」


手を差し出されて、迷うことなくゴロゴロとすり寄る。


こういうときにも「クソ」ってつけるんだね。……指摘したらまずかったですか？


「いいないいな、触りたいです。」


そしてネスくんが可愛いのよ。


ネスくんの方にも寄っていく。


「わ、来てくれた！」


「初対面なのに嚙まないなこいつ。相手をわかってる。」


そりゃカイザー様だもん！私は幸せだよ世一〜((
＊＊＊

clematis→クレチマス。花言葉は「旅人の喜び。」


あともう一話だけカイザーとの話続きます。

violet→←grand crinum lily

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