【ブルーロック】冴くんのにゃんこ。【糸師冴】

cyclamen ページ31

いや、冴くんの表情筋が仕事してないのはいつものことなんですけども……(？)


いつにまして今日の冴くんはちょっとなんか変だ。


そうもやもやしつつも、猫なので何も聞くことができず、そのまま夜になる。


いつも通り冴くんの部屋に入り、冴くんがベッドに入ると私もベッドに飛び乗る。


「おやすみ、A。」



そう言って冴くんは私の頭を撫でると、眠りについた。


＊＊＊
……寝れねー……。


目をあける。まだ夜だ。


その割にはなんだか周りの物が見やすい。もしかしてついに私もメタビジョン使いこなしちゃってる感じ⁉


……あ、猫って夜行性でしたね。……ただの勘違いだったよ世一ぃ〜((


体を起こす。


あれ、冴くんがいない。


部屋の扉が閉まり切っていなかったので、そこから外へ出る。


リビングは電気がついていて、そこにはソファに座って真剣にパソコンを見つめる冴くんがいた。


にゃーん、と鳴きながら冴くんの足元にすり寄る。


「……起きたのか。」


そう言うと、冴くんは私を持ち上げて膝の上に乗せる。


あ、試合の映像見てるんだ。凛ちゃん映ってないかな、えへへ((


冴くんが両手で私のほっぺを包むように撫でる。


ごろごろ、と喉をならす。


すると冴くんは私を見て微笑んだ。


不意打ちほどオタクの弱いものはない。つまりとうといってことですまる


＊＊＊
cyclamen→シクラメン。花言葉は「はにかみ」。

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