【ブルーロック】冴くんのにゃんこ。【糸師冴】

calendula ページ29

人生、山あり谷ありってことよ……。


シャワーを浴びながら、そう私は思った。


今私は桶に入れられて冴くんにシャワーをかけられている。


つまり冴くんに一方的に洗われているだけで、ウフフな展開はありませんでした。


まっ、そうっすよねー……別に、ちょっと期待なんかしてないし……あはは……。




うわーん！！！


悲しさを振り飛ばすようにブルブルする。


「やめろ、石鹸とぶ。」


冴くんにすごく嫌そうな顔をされた。すんません。


やっぱちょっと疲れてんだな私。情緒不安定。


こういう時はブルーロックを読んで心を休め……


あ、今私猫だ。



うわーｎ((


「だから石鹸とぶつってんだろ」


怖い怖い怖い。猫にする顔じゃないそれ。


そろそろ殺気を感じたのでほんとにおとなしくします。マジで。


＊＊＊
洗い終わって、タオルで丁寧に拭かれたあと、ドライヤーをかけられる。


あったかい。


……まってめっちゃ毛抜けてね？


あたりをふよふよ飛んでいる毛玉達。


ほんとの出血大サービスになっちゃいそう。


こんなに毛抜けていいの⁉とアワアワしていると冴くんがドライヤーを止めた。


あたりに散らばる毛玉を集めると、丸めて私の頭に乗せる。


そして、写真を撮ると私に見せてきた。


「アフロ。」


かわいいっ……え⁇


何このかわいすぎる成人男性。


私は倒れる。あとは任せた。(誰に？)


＊＊＊
calendula→キンセンカ。花言葉は「悲しみ」。

dahlia→←tree peony

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