ンダホ、頑張れ ページ47
事務所に着くと、既に人が集まっていた。
こちらもまた、特別に許可をもらった優菜と待ち合わせをしていたのだが、向こうの方が先に着いていたようで、こちらに向かって手を振っていた。
「久しぶりー!」
優菜「久しぶりやなあ!そうや、結婚おめでとう!」
「ありがとう!」
再会を喜んでいると、シルクが、あれっ、と声をあげた。
シルク「ンダホ、お前なんでいんの?w」
ンダホは優さんと直接的な関係はないため、ここにいることを不思議がるのもわかる。
だけど、私は瞬時に理解した。
「シルクバカだなあw察してあげなよ?」
シルク「っえ?w……待って全然わかんないんだけどw」
数秒考えていたが、シルクは諦めたようだ。
「ンダホ、説明してあげて」
ンダホ「えぇ?俺が言うの?」
「当たり前でしょ?」
ほら、と急かすと、ンダホはしぶしぶと言った感じで細々と話し出した。
ンダホ「いや、ほら……俺、優菜のこと好きだから……会いたくて……許可もらって……」
優菜「うちがなに?」
ンダホ「うおああっ!?」
ひょっこりと顔を出した優菜に、ンダホが聞いたことのない声で驚く。
ンダホ「び、びっくりさせんなよ…」
優菜「ごめんてwそないに驚くと思わへんかったんだもん。」
シルク「俺も流石に今のはビビるわw」
「ピヨめいたでしょ」
私がツッコミを入れると、シルクが、んははwと笑った。
「優さん、どれくらいに来るの?」
優菜「あと十何分やないかな」
シルク「んじゃ、それまで話してっか!」
シルクが4人で話す気満々だったので、私はすかさずフォローを入れる。
「えぇ〜…シルクぅ、私シルクと二人で話してたいなぁ…?」
シルク「…はぁ?w……あぁそういうことかw」
シルクも私の意図に気付いたようで、わかった、と言って私の手を握った。
「じゃあ、ンダホ、優菜、あとでね!」
優菜「うん!デート楽しんできてね!」
優菜の冗談に、シルクがぼそっとこぼした。
シルク「お前らもな」
私は笑いそうになったが、ンダホと優菜の前ではシルクとのデートが楽しみだという体の笑顔でなんとか凌いだ。
当のンダホはというと、これから二人きりで残されることを悟ったのか、あたふたとしている。
今度こそ上手くやってほしいので、私は見て見ぬふりをした。
「ンダホ、頑張れ」
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未人(プロフ) - くるるMAさん» おおw早いw頑張ります!w (2018年1月3日 18時) (レス) id: c2cac711d1 (このIDを非表示/違反報告)
くるるMA - スマホから!早速買ってもらいました!今年も妄想と更新頑張ってください! (2018年1月3日 16時) (レス) id: cfcd9e6d3d (このIDを非表示/違反報告)
くるるMA - 前にやってたやつ的なやつか…リベンジしてみるわ。忙しいのに返信ありがと (2017年12月13日 20時) (レス) id: 8a6d8ed592 (このIDを非表示/違反報告)
未人(プロフ) - くるるMA さん» そうねぇ...やっぱRPGのパロじゃない? (2017年12月12日 19時) (レス) id: c2cac711d1 (このIDを非表示/違反報告)
くるるMA - タブレットから。久々に来たら結構更新されててびっくり。全然関係ないんだけど、私が小説を書くならどんな小説がいいと思う? (2017年12月12日 18時) (レス) id: 8a6d8ed592 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mijinnhomupe/
作成日時:2017年4月29日 20時