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こども ページ45

一人残された私は、このまま何もしなくても暇なだけなので、シルクの後を追った。


扉を開けると、シルクはパソコンに向かっていた。



「何してるの?」

シルク「んー?あー、子供の育て方とか調べてんの」

「早くない?w」

シルク「遅いよりはいーだろ」

「いやそうだけどさ……」



結婚してまだ一週間。

やはり気が早い気がするが、返す言葉を失った私は、口を閉じた。


しばらく、沈黙が流れる。


こういう空気が嫌いな私は非常に気まずく、元の部屋に戻ろうか、などとも考えていた。


すると、シルクが口を開いた。



シルク「なー」

「え?あ、うん?」


突然のことに変な声が出てしまった私をスルーして、シルクは続けた。


シルク「お前は子供何人欲しい?」

「え?何人?」

シルク「まさかいらないとか言わねーだろうなw」

「言わないよ!w」


けらけらと笑って私をからかうシルクは、検索する言葉を変えてまた調べ始めた。


「何人ねぇ……」

シルク「ちなみに俺は3人くらい欲しい」

「産む人の身にもなって下さい」

シルク「頑張れ」

「そうじゃないわ!」


またもやけらけらと笑って、画面に視線を戻すシルク。


シルクの子供なんてさぞかし可愛いだろうなあ、と心の内で密かに思った。



「シルク、子供好きだよね」

シルク「おー。だって可愛くね?」

「わかる。癒されるよねぇ…」

シルク「ま、やっぱ自分の子供がいちばんかわいーんだろーな」



自分の隣をポンポンと叩いて、シルクは私を側に招いた。

そこに座ると、頭に乗せられる暖かい手。


私はシルクの肩に首を傾け、一緒に画面を見た。




「私たちに子供が出来たら、フィッシャーズのみんなは何て言うかな?」

シルク「何て言うかは知らねーけど、俺達より溺愛するかもな」

「ダホとかね」

シルク「んははw想像できるわ」




私は大きなンダホが小さな赤ちゃんを抱いている姿を想像して、クスリと笑った。


シルクも笑ったから、きっと同じことを考えていたはず。

タクシー→←こんなんなくても



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設定タグ:Fischer's , フィッシャーズ , シルクロード   
作品ジャンル:恋愛
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未人(プロフ) - くるるMAさん» おおw早いw頑張ります!w (2018年1月3日 18時) (レス) id: c2cac711d1 (このIDを非表示/違反報告)
くるるMA - スマホから!早速買ってもらいました!今年も妄想と更新頑張ってください! (2018年1月3日 16時) (レス) id: cfcd9e6d3d (このIDを非表示/違反報告)
くるるMA - 前にやってたやつ的なやつか…リベンジしてみるわ。忙しいのに返信ありがと (2017年12月13日 20時) (レス) id: 8a6d8ed592 (このIDを非表示/違反報告)
未人(プロフ) - くるるMA さん» そうねぇ...やっぱRPGのパロじゃない? (2017年12月12日 19時) (レス) id: c2cac711d1 (このIDを非表示/違反報告)
くるるMA - タブレットから。久々に来たら結構更新されててびっくり。全然関係ないんだけど、私が小説を書くならどんな小説がいいと思う? (2017年12月12日 18時) (レス) id: 8a6d8ed592 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:未人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mijinnhomupe/  
作成日時:2017年4月29日 20時

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