宝物×宝物＝ part４

モトキside　可愛い ページ32

ンダホ「どうもフィッシャーズンダホでーす」



ンダホがカメラを回しながら、小声で言う。


事の発端は数分前。


メンバーが次々と起き出したのにも関わらず、シルクとAだけがまだ眠っていた。


シルクの右脚をAの両脚が挟んでいて、幸せ極まりない姿だ。



二人とも気持ち良さそうに寝息を立てている。







こんなこと言ったらシルクに怒られるけど……






A可愛すぎだから……。








とまあ、彼氏じゃなくても可愛いと思ってしまう寝顔のAが、シルクに引っ付いて寝てる姿、




当然撮らないわけにいかないよねー。







そして今に至る。




ンダホ「ね？モトキ。撮らなきゃ損でしょ」


モトキ「俺も今同じこと思ってたわw」




二人を起こさないよう、ンダホが静かに笑う。



忍び足で近付き、顔の方にカメラを向け……



た、と思ったら、シルクが動いた。



やばい、起こしたか……？




と不安になったが、それは杞憂に終わった。



寝返りをうっただけだったのだが、むしろAの方に向く形になったので、カメラ的にはおいしい。



ナイスシルク。






ンダホ「あぶねー。まじびびったw」

モトキ「見てよこの顔。腹立つくらい幸せそうなんだけど」




心なしか、シルクの口角がいつもの寝顔よりも上がっている気がする。


恐るべしAパワーだ。




ンダホ「ほんとだー。二人とも可愛いw」


モトキ「Aはいいとして、俺らがシルクに可愛い言うのはいろいろとやばいわ」


ンダホ「もーそう言う意味じゃないからあw」





それにしても、本当に可愛い。


たった今ンダホにツッコんだばかりだが、確かにシルクも可愛い。





今回の件は、いち友人として心から祝福したい。






好きな人とずっと一緒にいられるなんて。









ちょっと羨ましいかもね。

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