お願いします ページ29
そして、シルクが神妙な面持ちで本題に入る。
シルク「えー、実は、僕、シルクロードと」
シルクがこちらに視線を向けた。
「こんぺいは」
私がそう言うと、シルクは満足そうに微笑む。
シルク「結婚することになりました!!!!」
メンバーからは、拍手が起きた。
私も小さくしてみる。
シルク「みなさんの思うところはそれぞれだと思います。批判的な意見が来るのも重々承知しております。」
ですが、とシルクは続けた。
シルク「僕とこんぺいの事を応援してくれている家族や友達、そして視聴者のみなさん。その方々の期待を裏切らないように、とこういう結果になりました。」
わかってる。
私も、さっき大丈夫とは言ったけど……
100%怖くない訳じゃない。
だから、だからこそ。
私の口からも、何か言いたい。
「今までの私は……アンチや社会の目に、怯えていました。でも、」
でも。
「その弱い気持ちを、シルクが変えてくれたんです。負けんなって、言ってくれました。これからは、私がそう言ってあげられるようになりたい。」
シルクの驚いた表情が、目の端に映った。
「20代になりたての若造が何言ってんだ、って感じですけど、これが私達の人生で、選択です。」
シルク「俺達も一般人です。YouTubeという場を借りて、皆さんと顔見知りになっているだけの。」
まさかこのタイミングで横からフォローが入るとは思っていなかったので、今度はこちらが驚かされた。
ンダホ「僕らからも、お願いします。」
マサイ「こいつらはホントに頑張ってます。どうか理解してやって下さい。」
この二人まで、頭を下げた。
ありがとう。ありがとう。
シルク「と、少し暗い雰囲気になってしまいましたが!」
重い空気を変えるように、シルクがぱちんと手を叩いた。
シルク「ここで一区切り、だなんて思わないでくださいね。むしろここからスタートなんで!」
ぺけたん「そうだよね!」
ダーマ「俺も応援してる」
シルクはにかっと笑った後、背筋を伸ばした。
シルク「みなさん、新しいスタートを切った2人とフィッシャーズを、どうぞよろしくお願いいたします!」
全員で一斉に頭を下げた後、シルクの掛け声で動画を締めた。
シルク「せーのっ」
全員『アデュー!』
私は始めと同じようにカメラの所まで行き、録画停止ボタンを押した。
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未人(プロフ) - くるるMAさん» おおw早いw頑張ります!w (2018年1月3日 18時) (レス) id: c2cac711d1 (このIDを非表示/違反報告)
くるるMA - スマホから!早速買ってもらいました!今年も妄想と更新頑張ってください! (2018年1月3日 16時) (レス) id: cfcd9e6d3d (このIDを非表示/違反報告)
くるるMA - 前にやってたやつ的なやつか…リベンジしてみるわ。忙しいのに返信ありがと (2017年12月13日 20時) (レス) id: 8a6d8ed592 (このIDを非表示/違反報告)
未人(プロフ) - くるるMA さん» そうねぇ...やっぱRPGのパロじゃない? (2017年12月12日 19時) (レス) id: c2cac711d1 (このIDを非表示/違反報告)
くるるMA - タブレットから。久々に来たら結構更新されててびっくり。全然関係ないんだけど、私が小説を書くならどんな小説がいいと思う? (2017年12月12日 18時) (レス) id: 8a6d8ed592 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mijinnhomupe/
作成日時:2017年4月29日 20時