宝物×宝物＝ part４

日常 ページ13

それから順調にシルクとの同棲を続けていき、私は幸せな毎日を送っていた。




朝起きたら隣にシルクがいて。



朝御飯を作れば、シルクが抱きついてきて。



食べるときも、あーんってしてくれて。



昼は二人でまどろんで。



お昼御飯も、またあーんってしてくれて。



さすがにお風呂までは一緒じゃないけど



常に隣にいてくれる。



寝るときはもちろん、私の隣。



そしてまた、二人きりの朝を迎える。



今日も、いつものように隣を見ると、シルクの可愛……カッコいい寝顔があった。




「シルク」


シルク「んー？」




寝ていると思って声をかけたが、どうやら起きていたらしい。



咄嗟に思い付いたことで、誤魔化した。




「好きだよ」



するとシルクはちょっと驚いた顔をして、



シルク「なんだよw」



と言う。


でも、その次にいつも決まって言うのは



シルク「俺も」




その時のシルクはちょっと照れくさそうにしてて、見てるこっちも恥ずかしい。





シルクに捕まる前に布団を抜け出して、朝御飯の準備に取りかかった。



今日のメニューは、食パン、目玉焼き、ベーコン。


至って普通のメニューだが、シルクは毎回美味しいと言ってくれる。




「どう？」


シルク「えー？また同じこと言うのかよwいつも旨いのに」



目玉焼きがシルクの口の中に吸い込まれていった。


脇の食パンが虫食い状態だ。




私も自分の分を運んで、シルクの正面に座った。



「いただきます」



ベーコンを口に運んだが、自分ではそんなに美味しいとは思えない。



シルクがよっぽど優しいのか、それとも私の舌が狂っているのか。




どちらでもいいが、美味しいと言ってもらえるのはかなりモチベーションに繋がった。




シルク「なあ」


「何？」


シルク「それ、ちょーだい」



シルクが指差す先を見ると、食べかけの食パン。



「食べかけだけど……」


シルク「いや察しろよw食べかけだからいいんだけど」




私がOKをする前に、食パンはシルクに嫁に出た。





さよなら、食パン。




シルク「あーうまw」


「食べかけだから良いって……あんた気持ち悪いよ」


シルク「やめて、お前からの気持ち悪いはガチでへこむ」


「はいはいごめんごめんw」





くだらない会話を交わしながら、私達の朝は始まる。

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