おしゃれな店 ページ34
そして半ば強引に連れてこられたのは、すごくすごーくおしゃれな店。
「はぁー……なんってキラキラしてるの」
シルク「ばあちゃんか!w」
大きな店を見上げて感嘆の声を漏らす私に、シルクはすかさずツッコミを入れた。
他のメンバーはまだ車内でンダホを起こしている。
シルク「ほら、店の前で突っ立ってないで入んぞ」
背中を押されて、店内へと足を踏み入れる。
店員「いらっしゃいませー」
そう言ってにこりと微笑む店員さんは、とても美人だった。
「いや、この店と撮影になんの関係が!?」
どう考えても、こんなに美しい店でフィッシャーズが撮影をするなどまずない。
美しいと撮影が結び付かないのだ。
それとも、知名度調査でも始めるつもりなのだろうか。
しかしシルクは、人差し指を左右に振って、チッチッチッと舌を鳴らした。
シルク「あれを信じるとは、お前フィッシャーズ愛が溢れてんな」
「え?嘘なの?」
シルク「寝起きでただ準備しろって言われたって、お前動かねーだろ?撮影って言えば飛び起きっかなと思って」
そしたら、案の定。
とシルクは付け足して、勝ち誇ったかのような顔をこちらに向ける。
正直ちょっと腹が立つ。
が、この人はどうしてこういうところでしか頭が回らないんだろうと、そっちの感情の方が大きくて、そんな思いはすぐに消えた。
シルク「で、お前はここで何すると思う?」
「んー、女の子が好きなもの調査?」
シルク「だから撮影から離れろって」
「あ」
職業病を発症したところで、シルクが私の二の腕を引っ張った。
身を任せて引っ張られていくと、シルクが突然止まった。
「どしたの?」
シルク「ちょー目ぇ瞑ってて」
「え、うん」
言われた通りにすると、またどこかへ引っ張られていく。
さっきよりも速度がゆっくりなのは、視界が閉ざされている私への優しさだろう。
それともシルクくんは疲れたのかな??
そんなことを考えていると、シルクが私に声をかけた。
シルク「はいどーぞ」
ゆっくりと目を開ける。
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未人(プロフ) - くるるMAさん» おおw早いw頑張ります!w (2018年1月3日 18時) (レス) id: c2cac711d1 (このIDを非表示/違反報告)
くるるMA - スマホから!早速買ってもらいました!今年も妄想と更新頑張ってください! (2018年1月3日 16時) (レス) id: cfcd9e6d3d (このIDを非表示/違反報告)
くるるMA - 前にやってたやつ的なやつか…リベンジしてみるわ。忙しいのに返信ありがと (2017年12月13日 20時) (レス) id: 8a6d8ed592 (このIDを非表示/違反報告)
未人(プロフ) - くるるMA さん» そうねぇ...やっぱRPGのパロじゃない? (2017年12月12日 19時) (レス) id: c2cac711d1 (このIDを非表示/違反報告)
くるるMA - タブレットから。久々に来たら結構更新されててびっくり。全然関係ないんだけど、私が小説を書くならどんな小説がいいと思う? (2017年12月12日 18時) (レス) id: 8a6d8ed592 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mijinnhomupe/
作成日時:2017年4月29日 20時