恋人役がいい ページ10
後日、レイちゃんから再び連絡が来た。
今度は、電話ではなくメールだ。
『To こんぺい
Re ドラマ詳細
この前言った、ドラマについての話。
YouTube限定配信の短編だから、撮影日はそんなに長くないみたい。
○月×日〜の、2週間ね。
台本は明日か明後日渡す。
初日はとりあえず事務所来て。
撮影が終わったら動画上げていいよ。』
いつものフレンドリーなノリに安心しつつ、シルクに確認をとる。
ついでにそのまま動画でも撮ろうかと、家まで行くことにした。
シルクの家へ向かっているとき、私はふと思った。
(もしかしたら、自分の家にいる時間とシルクの家にいる時間、同じなんじゃないか…?)
だとしたら、絶対に同じマンションに住んでいた方が都合がいいだろう。
引っ越そうかな、なんて考えていると、あっという間に着いた。
ピーンポーン
シルク『どーぞー』
「うん」
ドアを開けて入るが、一応警戒しておく。
ゴキブリのおもちゃドッキリなんて、されたらたまらないからだ。
少し身構えてから入ると、シルクがくすくす笑っていた。
「…何、」
シルク「人間不信じゃんw」
いやそうさせたのはあなたですけど…?
「シルクのせいだからね」
シルク「なんでだよ!w」
ツッコミを受け流して、本題に入る。
「マネージャーさんから連絡来た?」
シルク「おー、来た来た。」
そしてまた、スマホを出して文面を見せてくる。
それは、私に送られてきたものと同じ内容だった。
「ほら、やっぱり共演だよ!」
シルク「絶対そうだよなw」
また、期待が高まる。
本当に恋人役だったら、どこまでやらされるのだろう。
「恋人役だったらどこまでやんだろうね」
シルク「YouTubeで配信するくらいだからキスまでもいかないんじゃねえ?」
「え、そんな?」
シルク「せっかくオファーもらってんだからそういう事言うなよ!w」
だってやるならとことんやりたいじゃん…?
それに、相手がシルクなら、なおさら。
シルク「まぁ、明日明後日台本くれるって言うし、そん時わかんだろ」
「恋人役がいいなあ」
私達、結構心が通じ合ってるっぽい。
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未人(プロフ) - まきさん» ご意見ありがとうございます。しかし、作品に合っている、また私の技術不足で変えることができないのです(全体で一つのデザインなので、字体だけを変えることができない)。申し訳ありません。この事を承知の上で、宝物×宝物=シリーズをご愛読頂ければと思います。 (2017年8月17日 16時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - 文字がとても見にくいです、part2のような文字にしてください (2017年8月9日 2時) (レス) id: 2ee09fa6eb (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - 未人さん!ありがとうございます!part4まで頑張って下さい! (2017年4月19日 21時) (レス) id: 645772283d (このIDを非表示/違反報告)
未人(プロフ) - 鈴蘭さん» ありがとうございます!最近何かと忙しかったりして更新遅れるときもありますが、応援よろしくお願いいたします!これからも鈴蘭さんをドキドキさせられるように精進いたします! (2017年4月16日 15時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - 毎日更新されるのを待ってます!すごく面白いです。シルクの1つ1つの行動にキュンキュンしてます! これからも頑張って下さい! (2017年4月16日 13時) (レス) id: 645772283d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mijinnhomupe/
作成日時:2017年3月31日 18時