げんきのもり８ ページ6
『シルクくんだよ！見て！』
『やばい！もーやっぱカッコいい〜♥』
『いいな〜シルクくんと付き合いた〜い』
『ハグとかしてほしくない？』
『存ず。笑』
後ろから聞こえてくる、リスナーさんの声。
前から人気があるのは知ってたし、それを承知で付き合ったつもりだった
んだけど…
さすがに嫉妬するぞｺﾗ
そんなことを思っているうちに、シルクはどんどん近づいてくる。
『でもさ、こんぺい、可愛いけど腹立たない？』
『あー、それはわかる』
『なんかなんでシルクくんと一緒にいんのって感じ』
ふと聞こえた、こんな会話。
どうやら、本人達は聞こえていないと思っているようだ。
きゅう、と胸が締め付けられる。
「…そんなに言わなくてもいいじゃん、」
小さく呟いた言葉は、後ろの声にかき消された。
と、次はこんな会話が聞こえてきた。
『ねぇ、そこの人達』
『何ですか？』
『好きな人の幸せは願うもんじゃないの？こんぺいちゃんバカにするのって、シルクくんのことバカにすんのと同じじゃない？』
『っはあ？いきなり何？何言おうが勝手じゃん』
私のことを、庇ってくれる人達。
いや、私じゃなくて、シルクのことだろうけど、少なくとも私を悪く言っていない。
嬉しいとは思うんだけど…
止めなきゃ。
喧嘩しないでくださいって
ウオタミさん同士仲良くやりましょうって
言わなきゃいけないのになあ
アンチに弱い私は、何もできない。
一度振り返れば、言葉が出るはずなのに。
足が言うこと聞かないや。
弱い自分と戦いながら、棒のように突っ立っていると、ぽん、と肩に何かが乗せられた。
はっとすると、そこにはシルクの顔。
シルク「成功した」
清々しそうににっと笑って、私の頭に手をずらした。
シルク「お前、言われっぱなしじゃダメだろ」
「っえ…聞こえてたの？」
シルク「聞こえてたのって、かなり近いところにいたけどw」
どうやら、考え事をし過ぎて距離感がおかしくなっていたようだ。
シルク「俺から言えば、きっとリスナーさん達も聞いてくれるよな」
「でも、」
シルク「そこで言い争いしてるリスナーさん達は、俺のファンなんだろ？じゃあ俺が行かなきゃ」
待ってろ、と言って、シルクは私の後ろ側に歩いていく。
シルク「えー、みなさん、聞いて頂きたいことがあります」
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未人(プロフ) - まきさん» ご意見ありがとうございます。しかし、作品に合っている、また私の技術不足で変えることができないのです(全体で一つのデザインなので、字体だけを変えることができない)。申し訳ありません。この事を承知の上で、宝物×宝物＝シリーズをご愛読頂ければと思います。 (2017年8月17日 16時) (
レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - 文字がとても見にくいです、part2のような文字にしてください (2017年8月9日 2時) (レス) id: 2ee09fa6eb (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - 未人さん！ありがとうございます！part4まで頑張って下さい！ (2017年4月19日 21時) (レス) id: 645772283d (このIDを非表示/違反報告)
未人(プロフ) - 鈴蘭さん» ありがとうございます！最近何かと忙しかったりして更新遅れるときもありますが、応援よろしくお願いいたします！これからも鈴蘭さんをドキドキさせられるように精進いたします！ (2017年4月16日 15時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - 毎日更新されるのを待ってます！すごく面白いです。シルクの1つ1つの行動にキュンキュンしてます！ これからも頑張って下さい！ (2017年4月16日 13時) (レス) id: 645772283d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mijinnhomupe/
作成日時：2017年3月31日 18時
