いきなり過ぎる ページ43
シルク「どこまでお前が知ってるかによってこれから俺らがすること変わってくんだろ」
「………………は？」
予想外すぎて、手に力を入れるのを忘れていた。
思わずコップを落としそうになる。
「あっ、ぶなっ……」
シルク「おい割るなよ？w」
「うん、だけど、これから私達がすることって……」
わかっているけれど、一応聞く。
シルク「あ、言わなきゃいけないくらい知識ない？」
シルクは言葉を巧みに使い、私から期待している言葉を引き出そうとしているようだ。
慌てて、ぱっと思い付いた答えをそのまま口に出す。
「し、知ってるよ、それくらい！私だってもうとっくに20歳超えてるし！」
シルク「へー、で、どこまで？」
片方の口角を上げて、シルクはにやりと笑った。
良くないことを考えてる時の顔だ。
「どこまでって……」
何も言えずにただただ顔を赤くしていると、シルクがこちらへ近寄ってきた。
反射的に、シルクから１歩離れる。
シルク「え、なんで離れたの？」
「あ、ホントだ……わかんない」
微妙な空気になったところで、シルクが突然、私にお姫様抱っこをした。
「はっ!?え、ちょ!?シシシシシルク!?」
シルク「はい行きますよー」
そう言って連れていかれたのは、寝室。
まだ敷いたままだった布団に寝かされ、シルクは私に跨がった。
私の両手首をシルクの左手が掴んで、身動きが取れない。
「何してるんですか」
シルク「んー？俺から離れた罰と、言葉のテストを少し」
抵抗しないの？
逃げるなら今じゃない？
そんな風に意地悪に言って、私の心をくすぐる。
「いきなり過ぎるんだけど」
シルク「理性が壊れるのって、そういうもんじゃねーの？」
まさに、売り言葉に買い言葉だ。
私が言ったことに対して、シルクは私が反論できないよう、巧く返してくる。
シルク「とにかく、俺は強要しないけど、どうする？」
言った後、部屋の隅へと手を伸ばして取り出したのは、小さな袋。
シルク「あ、なんで持ってるの？なんて言わせないかんなw持ってるもんは持ってんの。」
また心を見透かされていて、もう本当にこの人には敵う気がしない。
悔しいし、恥ずかしいけれど、私は自分の気持ちに従順になった。
「……どーぞ、お好きなように」
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未人(プロフ) - まきさん» ご意見ありがとうございます。しかし、作品に合っている、また私の技術不足で変えることができないのです(全体で一つのデザインなので、字体だけを変えることができない)。申し訳ありません。この事を承知の上で、宝物×宝物＝シリーズをご愛読頂ければと思います。 (2017年8月17日 16時) (
レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - 文字がとても見にくいです、part2のような文字にしてください (2017年8月9日 2時) (レス) id: 2ee09fa6eb (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - 未人さん！ありがとうございます！part4まで頑張って下さい！ (2017年4月19日 21時) (レス) id: 645772283d (このIDを非表示/違反報告)
未人(プロフ) - 鈴蘭さん» ありがとうございます！最近何かと忙しかったりして更新遅れるときもありますが、応援よろしくお願いいたします！これからも鈴蘭さんをドキドキさせられるように精進いたします！ (2017年4月16日 15時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - 毎日更新されるのを待ってます！すごく面白いです。シルクの1つ1つの行動にキュンキュンしてます！ これからも頑張って下さい！ (2017年4月16日 13時) (レス) id: 645772283d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mijinnhomupe/
作成日時：2017年3月31日 18時
