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こういう時こそ ページ39

その日はシルクの家に泊まった。


シルクが風呂に入っている間、私は考えていた。



(こういう気分の時こそ、動画を撮りたい。)



私はカメラを片手に、シルクがあがってくるのを待った。



程なくして、上半身裸のシルクが姿を見せた。



シルク「なんでカメラ持ってんの」


半笑いでシルクが言う。


「こういう気分の時こそ、動画撮ろっかなーと思って」


シルク「ん。ポジティブでよろしい。」



私が心の内を話すと、シルクは脇に置いてあったReebokの長袖をもぞもぞと着ながら言った。



よいしょと私の隣に座り、萌え袖をしているシルク。


可愛いと思ったけれど、言ったら大変なことになるので黙っておく。




シルク「で、企画は?」

「えっと……まだ決めてない」

シルク「っいや決めてないんかい!」



べしっと私の肩を叩いて、シルクは笑った。





それにしても、何にしようかな……




私が一生懸命に頭を捻っていると、シルクが何かを思い付いたようで、あっ!と声をあげた。


「何?」


私が期待の目を向けると、シルクは突然立ち上がった。


シルク「トイレトイレ」


バタバタと走っていくが、紛らわしすぎる。



1分ほど待って、シルクが戻ってきた。



「もう、紛らわしい」

シルク「ごめんなさーい。」



そして再びテーブルの前に座り、壁に背中を預ける。




シルク「でもマジでトイレしてる時思い付いたよ」

「えーやだ、トイレ中に思い付いた企画なんて」

シルク「(汚い)付けるのやめろよw」



私が文句じみた事を言えば、シルクはすかさずツッコんでくる。



「それで、何するの?」


シルク「……なんだと思う?」



にやりと笑って、私の顔を覗き込んだ。



「……わかんない」


シルク「……知りたい?」



早く教えてくれよ、と思いつつも、私は頷いた。

シルクの企画→←彼氏って、そういうもの



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設定タグ:Fischer's , フィッシャーズ , シルクロード   
作品ジャンル:恋愛
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未人(プロフ) - まきさん» ご意見ありがとうございます。しかし、作品に合っている、また私の技術不足で変えることができないのです(全体で一つのデザインなので、字体だけを変えることができない)。申し訳ありません。この事を承知の上で、宝物×宝物=シリーズをご愛読頂ければと思います。 (2017年8月17日 16時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - 文字がとても見にくいです、part2のような文字にしてください (2017年8月9日 2時) (レス) id: 2ee09fa6eb (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - 未人さん!ありがとうございます!part4まで頑張って下さい! (2017年4月19日 21時) (レス) id: 645772283d (このIDを非表示/違反報告)
未人(プロフ) - 鈴蘭さん» ありがとうございます!最近何かと忙しかったりして更新遅れるときもありますが、応援よろしくお願いいたします!これからも鈴蘭さんをドキドキさせられるように精進いたします! (2017年4月16日 15時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - 毎日更新されるのを待ってます!すごく面白いです。シルクの1つ1つの行動にキュンキュンしてます! これからも頑張って下さい! (2017年4月16日 13時) (レス) id: 645772283d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:未人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mijinnhomupe/  
作成日時:2017年3月31日 18時

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