気まずい ページ34
司会「えー、まず、奧橋さん、」
「はい」
司会「奧橋さんは、今人気急上昇中の女優、ということで注目を浴びておりますが、プレッシャーとかはどうなんでしょうか？」
「やっぱりそういうのは感じますよ。期待に応えられなかったらみなさんきっとついてきてくれないので。」
司会「こんぺいさんのことをだいぶ可愛がっているということですが、それは本当ですか？」
「いやー、もうめちゃくちゃ可愛がってますよ」
司会と衿乃さんが楽しそうにトークをする。
やっぱり衿乃さんはさすがだ。
ここ１年弱で売れてきたとはいえ、その中で様々なインタビュー等を受けている。
私とは経験が違う。
受け答えも至って自然だ。
頷きながら二人の会話を聞いていると、私の順番が回ってきた。
司会「はい、では次にこんぺいさん」
「はい！」
司会「YouTuberが異例の歌手デビュー、更にテレビにレギュラー並に出演、これはこんぺいさん的にどう感じてらっしゃるんでしょうか？」
「いやぁ、もうあのカラオケ動画一本でまさかデビューさせて頂けるなんて私にはもったいないな、と思いましたよ」
私が言うと、衿乃さんは高めの声で言った。
衿乃「私もビックリ！でもこんぺいちゃん、前々からデビューできるかもしれない！98点出たから！って言ってなかったっけ？」
司会「そう…なんですか？」
司会が半笑いで私に問う。
嘘だ。
そんなの知らない。
そんな、自慢じみたこと言わない。
言ってないよ
「いやいや、言ってませんよ？確かに、衿乃さんにこの前メンバーとカラオケ行ったら98点出たんですよ、とは言いましたけど、デビューなんて全く考えてませんでした」
あくまで、自然体で。
言ったはずなのに。
衿乃「あっそうだっけ？でも確かに言ってたんだけどなー」
くす、と彼女の口から笑いが漏れた。
司会「まぁ、奧橋さんも疲れてるんでしょうね。売れに売れてますから。」
衿乃「いやいやそんなことは」
お客さんの私を見る目が、最初よりも変わった気がする。
ちょうどCMにする予定の間をとるための休憩に入ったため、私はスタジオの端へ寄った。
収録はまだ序盤だ。
これからこの空気でやるのは、かなりツラかった。
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未人(プロフ) - まきさん» ご意見ありがとうございます。しかし、作品に合っている、また私の技術不足で変えることができないのです(全体で一つのデザインなので、字体だけを変えることができない)。申し訳ありません。この事を承知の上で、宝物×宝物＝シリーズをご愛読頂ければと思います。 (2017年8月17日 16時) (
レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - 文字がとても見にくいです、part2のような文字にしてください (2017年8月9日 2時) (レス) id: 2ee09fa6eb (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - 未人さん！ありがとうございます！part4まで頑張って下さい！ (2017年4月19日 21時) (レス) id: 645772283d (このIDを非表示/違反報告)
未人(プロフ) - 鈴蘭さん» ありがとうございます！最近何かと忙しかったりして更新遅れるときもありますが、応援よろしくお願いいたします！これからも鈴蘭さんをドキドキさせられるように精進いたします！ (2017年4月16日 15時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - 毎日更新されるのを待ってます！すごく面白いです。シルクの1つ1つの行動にキュンキュンしてます！ これからも頑張って下さい！ (2017年4月16日 13時) (レス) id: 645772283d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mijinnhomupe/
作成日時：2017年3月31日 18時
