お返し ページ26
次の日。
ンダホ、マサイ、モトキが帰り、私だけシルクの家にお泊まり続行となった。
天気は今日も晴れで、昨日と同じように日の光が射し込んでくる。
一足早く目が覚めた私は、シルクの寝顔を見ようと顔を横に向けた。
「…シルク?」
いつものように、穏やかな寝顔が見れると思っていたのだが、私が見たのは寧ろその逆だった。
吐息が荒く、顔が赤い。
「え、ちょっと、シルク大丈夫?」
普段から寝起きはあまり動けない私だが、今回ばかりは反射的に行動できた。
頬に手をやると、熱い。
シルク「…Aっ」
「うん、何?」
小さな声で、シルクが言った。
シルク「熱、移った」
熱は移りません、なんてツッコミを入れてる場合じゃない。
きっと、というか絶対、私とキスしたときに…
そんな事を考えながら、昨日私が使った体温計をシルクの脇に挟む。
電子音を合図に表示を見ると、『39.3℃』。
「…は!?あんたバカじゃないの!?」
私の風邪を治すためにこんなんなってたら意味ないでしょ。
すぐさま、マサイが持ってきてくれていたが結局未使用の冷えピタを取りに行く。
シルクの側まで行くと、シルクは露骨に嫌な顔をした。
シルク「それ貼んの…?」
「熱出てるくせにワガママ言うな」
うっ、とか言っているシルクなんて気にせずに、私は冷えピタを容赦なく額に貼る。
「どう?気持ちいいでしょ?」
シルク「…気持ちいいけど気持ち悪い」
「なんだそれ」
微かに震えるシルクの身体に、私は布団をかけ、その場を立ち去ろうとした。
シルク「あのさ」
「ん?」
立ち上がった私をシルクは引き止め、目が合う。
シルク「編集、頼んでいい?」
「いつ出すやつ?」
シルク「今日」
まぁ、今はAM8:00くらいだし。
全然間に合うからいいか。
「いいよ。引き受けた」
シルク「さんきゅ、」
早速その作業に取り掛かるべく、私はパソコンの前に座った。
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未人(プロフ) - まきさん» ご意見ありがとうございます。しかし、作品に合っている、また私の技術不足で変えることができないのです(全体で一つのデザインなので、字体だけを変えることができない)。申し訳ありません。この事を承知の上で、宝物×宝物=シリーズをご愛読頂ければと思います。 (2017年8月17日 16時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - 文字がとても見にくいです、part2のような文字にしてください (2017年8月9日 2時) (レス) id: 2ee09fa6eb (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - 未人さん!ありがとうございます!part4まで頑張って下さい! (2017年4月19日 21時) (レス) id: 645772283d (このIDを非表示/違反報告)
未人(プロフ) - 鈴蘭さん» ありがとうございます!最近何かと忙しかったりして更新遅れるときもありますが、応援よろしくお願いいたします!これからも鈴蘭さんをドキドキさせられるように精進いたします! (2017年4月16日 15時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - 毎日更新されるのを待ってます!すごく面白いです。シルクの1つ1つの行動にキュンキュンしてます! これからも頑張って下さい! (2017年4月16日 13時) (レス) id: 645772283d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mijinnhomupe/
作成日時:2017年3月31日 18時