まさかの ページ13
マネ「それでは、台本を渡します。」
運命の時。
どうしよう、これで
『木々:Fischer'sこんぺい』
とか書かれてたら。
すっ、と台本を渡され、表紙を開こうとした、のだが。
まず、題名は
『僕らの出会いに』
そして次に、ある文字が目に飛び込んできた。
『脚本:Fischer's シルクロード』
きゃ、脚本…?
ん?
「…あの〜…世界に、フィッシャーズシルクロードさんって、何人いますかね…?」
マネ「このシルクさんだけだと思いますよ」
「デスヨネ」
つまり、つまりこれは、えっと…
「こ、これは、シルクが書いた話を演じて、YouTube上に上げるってこと…?」
シルクの方を向いて言うと、シルクは首が落ちそうなくらい力を抜いて頷いた。
「シルクが?書いたの?これを?」
同じように頷く。
しばらくシルクの顔と表紙の文字を交互に見ていると、シルクに「いや似てねぇだろw」と軽く叩かれた。
シルク「まあ、中身も見てみな」
「あ、そうか」
パラ、と一枚目を開くと、始めにキャスト一覧。
一番上に、でかでかと
『シルクロード(Fischer's)』
と書いてあり、その隣にもまたでかでかと
『こんぺい(Fischer's)』
とある。
シルク「まぁ、つまり俺らは主演。」
「それ知ってたのになんで恋人役だったらいいな、とか言ってたの?」
シルク「あんなの演技に決まってんだろwまあ、ドラマの前だし『演技』するのはちょうど良かったけどな」
「うわあ〜…騙されたあ〜…」
椅子の背もたれに思いきり寄りかかると、後ろの壁が見えた。
マネ「受けていただけますかね?」
「…まぁ、シルクの書いたやつなんで、やります。」
シルク「そうこなくっちゃ!」
撮影日までまだ2ヶ月ほどある。
これからはほぼ毎日、セリフ覚え&シルクとの練習になりそうだ。
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未人(プロフ) - まきさん» ご意見ありがとうございます。しかし、作品に合っている、また私の技術不足で変えることができないのです(全体で一つのデザインなので、字体だけを変えることができない)。申し訳ありません。この事を承知の上で、宝物×宝物=シリーズをご愛読頂ければと思います。 (2017年8月17日 16時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - 文字がとても見にくいです、part2のような文字にしてください (2017年8月9日 2時) (レス) id: 2ee09fa6eb (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - 未人さん!ありがとうございます!part4まで頑張って下さい! (2017年4月19日 21時) (レス) id: 645772283d (このIDを非表示/違反報告)
未人(プロフ) - 鈴蘭さん» ありがとうございます!最近何かと忙しかったりして更新遅れるときもありますが、応援よろしくお願いいたします!これからも鈴蘭さんをドキドキさせられるように精進いたします! (2017年4月16日 15時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - 毎日更新されるのを待ってます!すごく面白いです。シルクの1つ1つの行動にキュンキュンしてます! これからも頑張って下さい! (2017年4月16日 13時) (レス) id: 645772283d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mijinnhomupe/
作成日時:2017年3月31日 18時