当たり前って、幸せ。 ページ25
シルクの誤解を解いて、そして付き合ってから、一週間ほどが経った。
まだ二人きりで出掛けたことはなく、外に出るとすれば、いつもフィッシャーズと一緒にいた。
今日は
二人で出掛けよう
なんて誘ってくれないかな、という期待を込めたとある一日。
ちなみにここはシルクの家だ。
「私、このマンション住もっかな」
シルク「はぁ?w」
「わざわざ歩いてくんのめんどくさい」
そうなのだ。
今までは3分など、何の事はなく、むしろ近くて便利だと思っていた。
でも、今は付き合っている。
シルクに早く会いたい。
0.1秒も無駄にしたくなかった。
シルク「お前マジで言ってんの?w」
「えーだって、シルクに会いたいのもあるしさ、動画撮るにしてもそっちのが絶対楽。」
ぐっ、と親指を立ててシルクの方へ向ける。
目線は手元のスマホだが。
シルク「俺そっちにいないけど」
「っえ?」
顔を上げると、シルクは斜め後ろのキッチンにいたのだった。
シルク「周りちゃんと見ろー。轢かれて死ぬぞ」
「私不死身だから」
シルク「いやドラゴ●ボールはねぇんだよw」
こんな他愛もない、くだらない会話が好きだ。
たまには恋人らしく、ハグしたり、手繋いだりしたいけど。
何気ない日常が幸せだな、とこの頃思う。
「ポエマーだ」
シルク「誰がだよw」
なんでもありません、と再び視線を液晶画面に戻す。
シルク「っうし、お前早く準備しろ」
「えっ!」
準備?もしかして、デートかな?
ワクワクしながら何すんの?と尋ねると、
シルク「はじめさんと動画」
そう返ってきた。
「聞いてない」
シルク「言ってねぇもん」
なんだ、せっかく初デートかなって期待してたのに。
やっぱりYouTubeじゃんかよ
まぁいいや。
はじめさん面白いし。
「っえ、てか、静岡まで行くの?」
シルク「んなわけねぇだろwUUUMに行くの!」
ほら早く早くと、シルクは私の脇の下に腕を回して立たせる。
「痛い痛い痛い痛い!w腕食い込んでるって!w」
シルク「お前不死身なんだろお?w」
こうしてときどき、ちょっと、ほんの少し、うざい。
そういうところも全部ひっくるめて
好きなんだよなあ
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未人 - かなやんさん» これからもよろしくお願いいたします! (2017年3月29日 21時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
かなやん(プロフ) - はい!初のコメントです!いえいえ!! (2017年3月29日 21時) (レス) id: 8229cd8f04 (このIDを非表示/違反報告)
未人 - かなやんさん» 初のコメントですね!ありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです! (2017年3月29日 20時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
かなやん(プロフ) - 更新たのしみにしてます!応援してます! (2017年3月29日 19時) (レス) id: 8229cd8f04 (このIDを非表示/違反報告)
未人 - 凜ちゃん 【凜松チャンネル】さん» 泣かないで下さい〜!これからも応援してあげてくださいね! (2017年3月25日 10時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mijinnhomupe/
作成日時:2017年3月4日 17時