みんながみんな味方じゃない ページ35
「…シルク…なんで…?」
どうしてわざわざこの空気の中、反対したのか。
シルク「お前はもう既に、フィッシャーズのこんぺいとして名が知れてる」
それが一体、何だというのだろう?
シルク「そんなお前がメジャーデビューなんかしたら、絶対に人気が出るに決まってる。つまり、忙しくなるってことだろ」
シルク「フィッシャーズとしての時間も少なくなる。」
シルクの言葉に、メンバーも少なからず一理あったようだ。
私も、反論してやろうと思っていた言葉を飲んでしまった。
それに、とシルクは続けた。
シルク「ファンの中には、いい人だけじゃない。ス トーカーとかが出てくるかもしれない。…そうなったら、お前だけじゃなくて、俺らも危ない」
ス トーカー…
その言葉を、私は繰り返し心の中で呟いた。
この前出会った、二人の高校生。
あの子達は、いい人側で
礼儀も正しかったし、純粋に好きでいてくれていた。
――――――――でも
世の中には、いろいろな人がいる。
そう思った瞬間
この話はただやりたいだけじゃダメなんだって
私だけの責任じゃないんだって
そういうことに、気付いてしまった。
「…私、少し考える」
そう言うと、シルクは特に表情を変えず、
シルク「おう」
とだけ言った。
私は気まずい空気に耐えられず
「じゃあ、今日はこの辺で帰るね!また今度!」
と笑顔で言った。
シルク「…俺も、洗濯してないの忘れてたわ」
私より遅く立ち上がったのに、そそくさと玄関から出て行ってしまったシルクの背中を見送る。
ンダホ「…あいつどうしたんだよ」
少し怒り気味のンダホだが、私が「まぁまぁ」となだめると、素直に引き下がった。
「…それじゃあ、またね」
ばいばい、と手を振るメンバー。
最近は何か
いろんな感情がつっかえて
うまくいかない。
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未人(プロフ) - ARAFISCHERさん» 虜!?もったいないお言葉です...!ありがとうございます!厚かましくなんてないですよ!これからもよろしくお願いします(´>ω<`) (2018年1月4日 21時) (レス) id: c2cac711d1 (このIDを非表示/違反報告)
ARAFISCHER - 初コメ、失礼します!このお話を読んだ瞬間に未人さんの虜になりました!(厚かましくてすいません笑) 時期遅れのコメントお許しください。シルクの本名を出さない作者さんにキュン (’。’) (2018年1月4日 16時) (レス) id: de06420911 (このIDを非表示/違反報告)
未人 - くるるMAさん» ネタって言うか、妄想を文章にしてるだけのキモいやつだよ(自虐ネタ)wネタなんてありすぎて指が追い付かないくらいだからあげる。て言うかあげさせてください。笑 (2017年3月8日 19時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
くるるMA - 返信ありがと。ネタつきなくていいね。 私は早くもネタ切れ…こんどネタちょうだいwww (2017年3月8日 18時) (レス) id: f4a2dabecd (このIDを非表示/違反報告)
未人 - プロインドさん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年3月3日 7時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mijinnhomupe/
作成日時:2017年2月17日 22時