They are watching me. ページ28
…暇だ。
この前、メンバーの力になりたいと前向きな気持ちになったばかりだが、こうもやることがないとその気持ちもだんだんとしぼんでくる。
「暇だぁーっ!!!!」
誰もいない部屋の中で、私は大の字になって寝転んでいた。
そしてふと、チャンピオンロードを口ずさんでいた時、ある事が浮かんだ。
「…カラオケ動画撮ればいいじゃん!」
さっすが私あったまいー!
と自画自賛をしながら、軽い足取りでシルクの家へと向かう。
ちょうど自宅マンションの前を歩き始めたとき、高校生くらいの男の子二人に声をかけられた。
A「あ、あの!」
「…はい?」
B「YouTuberの、こんぺいちゃんですよね?」
「あ、そうです」
A「僕達こんぺいちゃんの大ファンで!イベントは毎回行ってます!グッズ全部持ってます!」
B「も、もしよかったらなんですけど、サインと、握手いいですか!?」
すっかり興奮してこちらへ詰め寄る二人に、私は笑顔で了承した。
(こういうときのためにサイン練習しといてよかったあ…)
と内心思っていたのはこの際黙っておこう。
いつも持ち歩いているのか、一人がペンと色紙を取り出し、私に差し出した。
キュキュキュ、と素早くサインを書いていく。
「はい、どうぞ」
AB「「うわっ!ありがとうございます!!!!!!!!」」
二人は「やべぇモノホンだ!!!!」なんて言いながら、文字通り、跳び上がって喜んでいる。
「さっき、ペンと色紙取り出したけど、いつも持ち歩いたりしてるの?」
まさかと思って聞いたが、二人は満面の笑みで
AB「「はいっ!!!!」」
と答えたのだった。
A「いつこんぺいちゃんに出会ってもいいように、常にカバンに入れてます!」
「そっか、ありがとう!これからもフィッシャーズと私の事、よろしくね!」
AB「「ありがとうございましたぁぁ!!!!!!!!」」
こんなに応援してくれてるファンがいて
私は本当に幸せだ。
心からそう思った。
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未人(プロフ) - ARAFISCHERさん» 虜!?もったいないお言葉です...!ありがとうございます!厚かましくなんてないですよ!これからもよろしくお願いします(´>ω<`) (2018年1月4日 21時) (レス) id: c2cac711d1 (このIDを非表示/違反報告)
ARAFISCHER - 初コメ、失礼します!このお話を読んだ瞬間に未人さんの虜になりました!(厚かましくてすいません笑) 時期遅れのコメントお許しください。シルクの本名を出さない作者さんにキュン (’。’) (2018年1月4日 16時) (レス) id: de06420911 (このIDを非表示/違反報告)
未人 - くるるMAさん» ネタって言うか、妄想を文章にしてるだけのキモいやつだよ(自虐ネタ)wネタなんてありすぎて指が追い付かないくらいだからあげる。て言うかあげさせてください。笑 (2017年3月8日 19時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
くるるMA - 返信ありがと。ネタつきなくていいね。 私は早くもネタ切れ…こんどネタちょうだいwww (2017年3月8日 18時) (レス) id: f4a2dabecd (このIDを非表示/違反報告)
未人 - プロインドさん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年3月3日 7時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mijinnhomupe/
作成日時:2017年2月17日 22時