不法侵入(?) ページ11
…なんだか部屋が騒がしい。
初めは夢かと思って再び眠りにつこうとしたが、ベッドが揺らされる感覚でその予感は決定的となった。
「やめ…」
シルク「あ、起きた?」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ベッドから起き上がろうとして目の前に現れたのは、シルクの顔だった。
「な、なんでここにいるのっ!?」
シルク「お前鍵置いてったから」
「え、うそっ」
シルク「マジマジ。俺んちに鍵置いてって、12時になっても取りに来なかったから俺が中から鍵かけといたよ」
「ありがと…じゃないわ!」
人の家に勝手に入るなんてそれは不法侵入だろ…とか思いつつも、実際、シルクが鍵をかけてくれなかったら不審者に殺されていたかもしれなかったので少しありがたくはある。
しかし私は、あることに気がついてしまった。
「…ん?ちょっと待って…鍵かけたのって何時ごろ…?」
シルク「12時ちょい過ぎだと思うけど」
「…で、中から鍵かけたんだよね…?」
シルク「おう」
「鍵かけてから今まで、何…してたの?」
シルク「寝てた」
「寝てた!?どこで!?」
シルク「どこって…ここが寝室なんだから、ここしかねぇだろw」
この確信犯…
何にもわかってないフリして、絶対嫌がらせだ!!
「20代前半独身女性の家に勝手に入り、更にはその横で寝るってどういうこと」
シルク「犯罪者みたいな言い方やめろよw」
「シルクじゃなかったら犯罪者だから!」
言ってから私ははっとした。
シルク「俺だったらいいの?」
「う、うっさい出てけ変態!」
とにかく私はこの部屋から一刻も早くシルクを追い出したい気持ちでいっぱいで、背中を押して部屋から出し、勢いよくドアを閉めた。
シルク「指挟んだらどうすんだよー!」
ええい、黙れ黙れ。
「っはぁ…」
…どうしてさっき、あんなことを口走ったのかは知らない。
「シルクだったら…か」
咄嗟に出た言葉だからこそ、本音…なのかも知れない。
419人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
未人(プロフ) - ARAFISCHERさん» 虜!?もったいないお言葉です...!ありがとうございます!厚かましくなんてないですよ!これからもよろしくお願いします(´>ω<`) (2018年1月4日 21時) (レス) id: c2cac711d1 (このIDを非表示/違反報告)
ARAFISCHER - 初コメ、失礼します!このお話を読んだ瞬間に未人さんの虜になりました!(厚かましくてすいません笑) 時期遅れのコメントお許しください。シルクの本名を出さない作者さんにキュン (’。’) (2018年1月4日 16時) (レス) id: de06420911 (このIDを非表示/違反報告)
未人 - くるるMAさん» ネタって言うか、妄想を文章にしてるだけのキモいやつだよ(自虐ネタ)wネタなんてありすぎて指が追い付かないくらいだからあげる。て言うかあげさせてください。笑 (2017年3月8日 19時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
くるるMA - 返信ありがと。ネタつきなくていいね。 私は早くもネタ切れ…こんどネタちょうだいwww (2017年3月8日 18時) (レス) id: f4a2dabecd (このIDを非表示/違反報告)
未人 - プロインドさん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年3月3日 7時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:未人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mijinnhomupe/
作成日時:2017年2月17日 22時