【約束のネバーランド】気がついたら現代のJCから農園の食用児になってました。これって転生？――When the……【レイ】 (ページ44)

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41.Introspection ページ44

「Age11 Type2。各問10秒以内に答えなさい。それでは始めます」

　勉強は好き。新しいことを知ったり、その仕組みを理解したりすることが楽しい。でもわたしは、そうやってものを考えて「あれが危険かも」って思ったり、読み切れなかった失敗をすることが怖かった。

ﾋﾞ---

　今だったらもう、少しはそういうのに折り合いを付けられるけど、昔のわたしはそれから逃げた。その結果が、これ(・・)。

「レイ、エマ、A……今日も満点(フルスコア)。すごいわ！」

「…………」

「…………」

　2人とも──いや、ドンもギルダも、他のみんな(・・・・・)も、諦めてなんかいない。それはわかる。それでも、“あの失敗”はなくならない……。
　席から立って教室を出ようとしたとき、ポケットからカサカサと音がしていることに気が付いた。メモ……手紙？こっそりポケットに入れたということは、ママ、もしくは周りに知られたくない内容なのかもしれない。そしてわたしは、いつもみんなが行く方とは反対の森へ歩いて行った。

*****

　その手紙は、“もう1人のわたし”からのものだった。そこには、彼女は前世のような記憶があること、この世界の未来を知っていたこと、わたしたちは二重人格のような状態かもしれないことなどが書いてあった。
　未来がわかるとか、生まれ変わりとか、すぐに信じられるような話ではない。でもそう仮定すると、この数ヶ月の彼女の行動の違和感はなくなるし、実際にあの頃のわたしならそんな記憶は受け入れられないだろうと思う。……というか、今も「そんなわけない」という気持ちがせめぎ合っている。
　ただ、これだけは彼女に言っておきたかった。

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　この状態を放っておいたのは、わたしも同じだから、あなたが悪いわけじゃない。
　わたしも、あなたに色々と任せてしまってごめんなさい。

Introspection ―反省―