【約束のネバーランド】気がついたら現代のJCから農園の食用児になってました。これって転生？――When the……【レイ】 (ページ24)

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21.Objection ページ24

「──で、実際どう話す？言い方考えねぇと、拒否られてディスられて終わりだぞ」

「本当のことは言わないで置こう。危険に晒したくない」

『……待って。私は、本当のことを言った方が良いと思う』

　この嘘がきっかけで、シスターに“標的”がバレてしまう。その目的は、成果を上げてママ・イザベラを蹴落とすためだから密告はされないけど、知られないに超したことはない。

『この脱獄は難しいからこそ、ちゃんと覚悟が決まってないといけないと思う』

「でも、“ボロを出したら即出荷”があるかもしれない」

「うん。万が一失敗しても、真実を知らなければあの2人はまだ生きられるかもしれない」

「……嘘つきだって恨まれても構わない。真実を話すのは……今じゃない」

　エマは考えを変えないようだ。まぁ、シスターは原作通り何とかできるだろうし、そもそもママも最後まで置いておくつもりはないだろう。ここで私が反論し続けるのも少し不自然だ。

『わかった。ごめんね』

「とはいえ、あの(・・)真実でなくても、僕らの嘘(はなし)を信じてくれるかは別の問題だけどね」

　そう言って、ノーマンは2人の待つ図書室の扉を開けた。

「お待たせ、2人とも」

「何？話って」

Objection ―反論―