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「それは本当なのか？」
にわかに信じられず俺は眉を寄せた。
「信じるか信じないかはお前次第。その上で信じるっつーなら、お前に頼みたい事がある」
深澤の話に乗るか以前の問題に、俺には譲れないものがあった。
Aを護るって決めたんだ。
俺の想いがたとえ彼女に届かないとしても、傷つく彼女を見たくないから。
「わかった。話してくれ」
そう言えば深澤は後ろを振り向き笑みを浮かべた。
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そして俺が奴らと共にやって来たのは、人里離れた山の中。
元々キャンプ場だったらしいそこは随分と手入れされていない建物が数棟あり、だけど幾つかは人の出入りしている気配のある建物があった。
「いいか目黒〜、目立つなよ？ お前無駄にイケメンでデカいから」
「呼び捨てすんなよ。どっかの可愛いキャラ似のくせに」
「……どれだよそれ」
「喧嘩しないの。早くシッポ掴まないとAちゃんも危ないけど、ほら」
やーやー絡んでくる渡辺をあしらっていれば宮舘が深澤を指す。
見れば深澤は、何本目になるか分からない煙草を吸いながら貧乏揺すりがやべぇ。
「ふっかが笑わなくなったら限界だね。ほら作戦開始」
色々癇に障るけどAの為に協力すると決めた以上、こいつらの言う通りに動く。
俺は馬鹿だから、信じたもんを突っ切るしかねぇじゃんてな。
「目黒く〜ん」
俺が言われた通りの場所へ向かおうとすれば、深澤が緊張感のない声で名前を呼んだ。
振り向けば、「気ぃつけろよ」とまだ笑っていた。
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渡辺が言うには、此処に俺ら警察が求めてるものがあるはずだって。
使われていそうな建物のうちの一つ、小さめのログハウスの中には人は居なかったけど、確かに人が居た気配はある。
不用心な事に鍵は開いていて、そっとドアを開け中に入るとギシッと床が軋んだ。
幾つかある机の上を見て次に引き出しを開けて中身を確認すれば、「ああそういうことか」と全て納得がいった。
名前、住所、電話番号……の書かれた紙が幾つもあった。
こっちには電話対応の応答マニュアル。
「ははっ、ここがアジトってわけか」
スマホを取り出しかけ慣れた番号へ、直ぐに通話中になり「なにやってんだ！目黒っ！」と、ドスの効いた先輩の怒鳴り声に苦笑いするしかなかった。
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ゆきんこ(プロフ) - スノ姫さん» コメントありがとうございます😌楽しんで頂けたようで嬉しいです😊 (2021年9月30日 6時) (
レス) id: e6ed62ce5f (このIDを非表示/違反報告)
スノ姫 - 素敵でいい話しですね。少し感動しました。凄く良かったですよ。 (2021年9月30日 6時) (レス) @page23 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あやかぽん。さん» あやかぽん。様！最後まで読んで下さり有難うございました（私が人工呼吸しに行きますね←）裏をかけて良かったのかな？（笑）元々極道な彼を目立たせたくて黒くんご登場頂いたので、黒担さんにはちょっとごめんさいしておきます！有難うございました☆ (2021年5月13日 22時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
あやかぽん。(プロフ) - ぶはっ(無呼吸で読んでた人)やっと読めました。。いやぁふっかさん想像しやすかったです。。絶対めめちゃんとくっつくと思ってただけにいい意味で裏切られてさすがゆきんこ先生って感じでしたヽ(；▽；)ノ←誰？？とても楽しかったです！！ (2021年5月13日 17時) (レス) id: 2ac8db89d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ななさん» なな様、お返事遅くなってすみません！そう言ってもらえると、頑張って書いて良かったなって思います(o^^o)ありがとうございます!! (2021年5月10日 13時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年5月5日 22時
