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ズレた目隠しの隙間から見れば、スーツ姿の辰哉さんがこちらを見てた。
よく見えないけど怒ってくれてる？
靴をコツコツ鳴らして、肩を揺すっていた。
「女に手出すんじゃねぇわ！」
「出してねぇよ。こいつが勝手に動くからだろ。ほら大人しくしてねぇと、怒るじゃんアイツ」
うう、だったらその手を離してくれたらいいだけなのに。
恨みがましく口を結んで、辰哉さんを見つめる。
どうしてこうなってるのか分からないけど、助けに来てくれたんだよね。辰哉さん。
「っっ、」
まだ助かったわけでもないのに、もう助かった気分になってしまった私は緊張が解けたのか涙が溢れた。
目隠しがじわりと濡れる。
「たつ、やさん……っ」
サングラスで隠れてて目が見えないから表情がよく分からないけど、名前を呼べば辰哉さんは小さく口端を上げた。
きっと大丈夫。助けてくれる。
「で、お前さんたちはどうしたいわけ？ 用があんのはこっちっしょー？」
怖い雰囲気を纏っているくせに、その口調はいつも通り緩い。
だからかな、こちら側の人たちが意外とだらけた気配を感じるのは。
それともこれって話し合いで解決しちゃうやつなのかな。
「おい、今度こそこの女見張ってろ」
「はーい」
トンっと軽く背中を押されて、背丈が近い人の腕の中に収まってしまう。
「話ってことの程じゃないんだけどなぁ。あんたさ、どうしたいの？ 俺らのこと嗅ぎ回ってるよね？」
「…………」
「あら
「……ただ一つだけ」
辰哉さんは煙草に火をつける。
余裕そうなその姿に、この人ちょっとイラついてると思う。
口角を引くつかせてるから。
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ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あき様、こんばんは！コメントありがとうございます！極道VS刑事が楽しんでもらえてますか？ ダメよダメと思う程燃えるのともあるよなーっていう恋愛にしております(o^^o)あ、私も経験はないですよ（笑） (2021年5月6日 23時) (
レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんばんは☆紫さんの極道と黒さんの警察官…もっと早くに読めばよかった…(>_<) ダメなのは頭ではわかってるのに、危険な香りがする男に惹かれるの…わかる気がする(//∇//) ☆あ、経験はないですよ(笑)♪ (2021年5月6日 21時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - megさん» meg様、コメントありがとうございます!! そして作品を気に入ってもらえて嬉しいです(^^) ありがとうございます!! (2021年5月4日 20時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
meg(プロフ) - やっぱりゆきんこさんの作品大好きです!! (2021年5月4日 16時) (レス) id: dd471eef77 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - reaさん» rea様、初めまして！コメント有難うございます。ドラマ化とかなんて嬉しいお言葉をっ!!実は裏設定？として夜10時枠頃のドラマを意識して書いてるところがあるので、そう言ってもらえてとても嬉しかったです!何度も読み返してもらえるように頑張ります(^^) (2021年5月4日 8時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年4月19日 21時
