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二人が何を話しているのかさっぱり分からないけど、二人の様子から良い内容でないことは分かってハラハラ。
何かを話して暫くすると、運転席から出てきた男性が目黒くんに近寄り下から覗き込んでいた。
だけど目黒くんは動じる気配もなく堂々としていて、もう一人再会した時に一緒にいた人に指示されその場を去って行く。
「………そんでぇお前も、コソコソしてねぇで出ておいでぇ？」
「ひやっ！？」
驚きにゴンッと目の前の電柱におでこをぶつけてしまって、痛いと蹲る私の前にピカピカに磨かれてる靴が入り込む。
恐る恐る見上げると、無表情で見下ろされている辰哉さんに。
「あのなぁ、しつこい女はうざいぜ？」
苦しい。
辰哉さんを、キッと睨んでやる。
「泣きそうな顔して睨みやがる」
「……ウザがられても知りません、」
私どうしても無理だって分かったの。
目黒くんに優しくしてもらう度に胸が傷んだ。
どうやっても彼の気持ちに私は応えようがないから、そんなこと最初から分かっていたのにデートまでして。
彼は危険から私を守ろうとしてくれてるのも分かる。
ごく普通の一般家庭に生まれて、ごく普通の両親に大事に育ててもらって、やりたい仕事にもつけた。
大変でも毎日充実している毎日だった。
それがいつかこの人と私は結婚するんだろうなと思っていた彼に友達と浮気され、人生最悪の日を迎えたその日に出会ってしまったんだ。
きっと何もかも失ってしまう。
両親を悲しませてしまうかもしれない。
目黒くんを傷つけるだろう。
けれどこの闇を背負ってる辰哉さんに惹かれてしょうがない。
「私、決めました」
「なにを？」
忘れたいなんて思ったことすらない、あの日の夜のことを。
逆にあの日のことを思い出して、もう一度貴方に触れたいって思うの。
「好きになってくれなくていいから、」
震える膝を抱き寄せて、狼のように鋭く冷たい視線で見下ろす辰哉さんを縋るように見上げる。
「ねぇ、キスして？」
愛してほしいなんて望まない。
ただ貴方の傍にいたい。
その手で触れて、その唇で蕩けさせてほしい。
何も考えられないくらい、貴方に溺れてしまいたい。
辰哉さんが私の視線に合わせるようにしゃがみ込むと、とんでもない事を言ってしまった自覚のある私の顎は小刻みに揺れ、その顎を支えるようにクイッと持ち上げられた。
「悪ぃ子だねぇ、お前も」
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ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あき様、こんばんは！コメントありがとうございます！極道VS刑事が楽しんでもらえてますか？ ダメよダメと思う程燃えるのともあるよなーっていう恋愛にしております(o^^o)あ、私も経験はないですよ（笑） (2021年5月6日 23時) (
レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんばんは☆紫さんの極道と黒さんの警察官…もっと早くに読めばよかった…(>_<) ダメなのは頭ではわかってるのに、危険な香りがする男に惹かれるの…わかる気がする(//∇//) ☆あ、経験はないですよ(笑)♪ (2021年5月6日 21時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - megさん» meg様、コメントありがとうございます!! そして作品を気に入ってもらえて嬉しいです(^^) ありがとうございます!! (2021年5月4日 20時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
meg(プロフ) - やっぱりゆきんこさんの作品大好きです!! (2021年5月4日 16時) (レス) id: dd471eef77 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - reaさん» rea様、初めまして！コメント有難うございます。ドラマ化とかなんて嬉しいお言葉をっ!!実は裏設定？として夜10時枠頃のドラマを意識して書いてるところがあるので、そう言ってもらえてとても嬉しかったです!何度も読み返してもらえるように頑張ります(^^) (2021年5月4日 8時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年4月19日 21時
