悪い子でもいい ページ37
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"またな"は、とっても予想外な展開で果たされる事になる。
性懲りもなくまた辰哉さんに会えるんじゃないかと思って、仕事終わりに勝手に足が向かった先は例のBAR。
『 奪っちゃうよ 』
あれはどういうつもりで言ったの？
もう会わないつもりで突き放したんじゃなかったの？
なのに会えば無視することもなく笑顔を向けるなんて酷いよ。
忘れろなんて言っておいて、忘れられなくしているのは貴方じゃないって一言文句を言ってやりたい。
そう、これは苦情を言いに行くようなものよ！
うんうん、と数回頷いて顔を上げた先には見知った顔……というか知りすぎてる人がいた。
「目黒くん？」
店と反対側の建物の陰に隠れて、あのBARの方を見ている。
なんでここに目黒くんが？
と思って私は咄嗟に電柱の後ろに身を隠した。
な、なんで私が隠れるのっ！？
これじゃあ不味い事しているみたいじゃないかって、僅かに暗い気持ちになりつつ顔だけを出して様子を伺う。
どっちにしろ目黒くんに見られた状態ではお店に入りにくいもの。
あれだけ辰哉さんとは関わるなって言われてるんだから。
それと同時に目黒くんが頑なに関わるなって言う理由が、辰哉さんがヤクザだって事以外にも何かあるんじゃないかと思って、此処に居ればもしかすれば分かるのかなって。
ドキドキしていた。
知らない方が良い。私には、辰哉さんも目黒くんの世界もよく分からない。
何も知らないままでいた方が絶対平和なのに、それでも知りたい。
あの人のこと＿＿＿＿＿＿
道路に一台の黒塗りフルスモークの、辰哉さんが乗ってる車が停まってBARの方から宮舘さんが上がって来ると後部座席のドアを開けた。
後部座席からは煙草を咥えたまま、スラックスのポケットに両手を突っ込んだまま中腰になって出てきたのは辰哉さんだ。
ドクン……、明らかにそっちの世界の人だって分かるその風貌なのに、見ているとドキドキする。
宮舘さんに何やら耳打ちされた辰哉さんが振り返って見た先には、目黒くん。
「おーい、坊や。俺になんかよーお？」
「……関東極道一家雪組頭の深澤辰哉。お前に聞きたい事がある」
「ちょいちょいちょーい。堂々とそれ言わないでくんね？ 一応商売してんのよこちとら。んで、聞きたい事ってそれ、タダで答えると思ってんの？」
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ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あき様、こんばんは！コメントありがとうございます！極道VS刑事が楽しんでもらえてますか？ ダメよダメと思う程燃えるのともあるよなーっていう恋愛にしております(o^^o)あ、私も経験はないですよ（笑） (2021年5月6日 23時) (
レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんばんは☆紫さんの極道と黒さんの警察官…もっと早くに読めばよかった…(>_<) ダメなのは頭ではわかってるのに、危険な香りがする男に惹かれるの…わかる気がする(//∇//) ☆あ、経験はないですよ(笑)♪ (2021年5月6日 21時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - megさん» meg様、コメントありがとうございます!! そして作品を気に入ってもらえて嬉しいです(^^) ありがとうございます!! (2021年5月4日 20時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
meg(プロフ) - やっぱりゆきんこさんの作品大好きです!! (2021年5月4日 16時) (レス) id: dd471eef77 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - reaさん» rea様、初めまして！コメント有難うございます。ドラマ化とかなんて嬉しいお言葉をっ!!実は裏設定？として夜10時枠頃のドラマを意識して書いてるところがあるので、そう言ってもらえてとても嬉しかったです!何度も読み返してもらえるように頑張ります(^^) (2021年5月4日 8時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年4月19日 21時
