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「ふふふ」
「なに？」
「文化祭の時を思い出しちゃった」
「文化祭？」なにかあったっけ、と首を傾げてる。
文化祭の時、私たちのクラスは喫茶店をやったんだけと飲み物が足りなくなって買い出しに走った。
ダンボールいっぱいに飲み物やお菓子を詰め込んで戻る途中、文化祭へやって来た人の群れに埋もれて身動き取れずにいると、突然包み込むように引き寄せられた。
なに？ と見れば、ウェイターの姿をした目黒くんがいて「危ないからこっち」、と助けてくれた記憶が蘇ったと伝えると、目黒くんは「そうだっけ？」と照れ臭そうに頭をかいた。
「昔から優しいよね」
「……久坂だからだけど」
「ん？」
何か言われた気がしたけど、人混みで声がかき消された。
だから「なにー？」と背伸びして聞くと、おでこを掌で押さえられ、ぐぐぐと押し付けられてしまう。
「なんでもねぇよ。つうか危ないから止めなって」
「え〜」
「あ、予約したとこ此処」
笑いに耐えるように口元を緩めていた目黒くんの親指がさしたのは古風な料理屋さん。
先輩に連れて来てもらって美味しかったんだって。
「酒は？ 飲む？」
「ちょっとだけ。笑」
「じゃあ、飲むか。はいこれね」
「ありがとう」
先にメニューを見せてくれて、あれが美味しいよとか、これもお勧めって話してくれるから、まるで店員さんじゃん！と言えば、また照れてる。
それだけこのお店の料理やお酒が美味しかったんだね。
「で、あの時ほんとはすっげぇ恥ずかしかったんだよ」
「ええっ、だったら言ってくれたら良かったのに！」
昔話に花が咲く。
サッカー部だった目黒くんがある時膝を擦りむいたのに、そのまま放置していた事があった。
気になって気になって、その時持っていたキャラクターものの絆創膏を彼に渡したの。
そしたら『サンキュー 』、てつけてくれたけど、そうか恥ずかしかったのか。
「言わねぇよ。だって久坂の好意でくれたもんを要らないって言うかよ」
「ふふ、ほらやっぱり優しい」
「……優しいのはお前。でもなんか分かるな」
「なにが？」
「久坂が先生になってるの納得だわ」
「キャラクターの絆創膏が似合うもんな」て、それちょっと馬鹿にしてないですか？
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ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あき様、こんばんは！コメントありがとうございます！極道VS刑事が楽しんでもらえてますか？ ダメよダメと思う程燃えるのともあるよなーっていう恋愛にしております(o^^o)あ、私も経験はないですよ（笑） (2021年5月6日 23時) (
レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんばんは☆紫さんの極道と黒さんの警察官…もっと早くに読めばよかった…(>_<) ダメなのは頭ではわかってるのに、危険な香りがする男に惹かれるの…わかる気がする(//∇//) ☆あ、経験はないですよ(笑)♪ (2021年5月6日 21時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - megさん» meg様、コメントありがとうございます!! そして作品を気に入ってもらえて嬉しいです(^^) ありがとうございます!! (2021年5月4日 20時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
meg(プロフ) - やっぱりゆきんこさんの作品大好きです!! (2021年5月4日 16時) (レス) id: dd471eef77 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - reaさん» rea様、初めまして！コメント有難うございます。ドラマ化とかなんて嬉しいお言葉をっ!!実は裏設定？として夜10時枠頃のドラマを意識して書いてるところがあるので、そう言ってもらえてとても嬉しかったです!何度も読み返してもらえるように頑張ります(^^) (2021年5月4日 8時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年4月19日 21時
