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約束した時間は１１時。5分前に着いたのに、目黒くんは既に着いていてスマホを見ていた。
その横顔を綺麗だなって思いながら、「ごめん。お待たせ」と声を掛けると、ふわっとした笑顔が私を出迎えてくれる。
ああ、こんな優しく見られるなら、本当にこの人を好きになれたら……
「ここのさ、ラッコめちゃくちゃ笑えんだって」
「面白いの！？ 可愛いじゃなくて？」
「うん、笑える。笑」
順番に見て周り、目黒くんおすすめだというラッコのエリアに入る。
前方では目黒くんの言う通り笑い声がしていて、目黒くんを見上げると「ほらな」て笑った。
期待値が上がる。
一体どんなラッコがいるの？
人気だからか暫く待って、ようやく自分達の番が来るとガラス越しにラッコとご対面。
……うーん、特に何も変わらない？
と思っていたら、飼育員さんから餌を貰ったラッコはお腹の上でカチカチと貝殻をぶつけ合って中身を口に咥えるとそれを手に持ち………ぶん投げた。
「うわっ！！」
ベチッ！と、私の真ん前のガラスにベッチャリ、そしてズルズルポッチャン……え？
「これだよ。あいつ食べ物に煩いらしくて、何か気に食わらないと見てる客に餌ぶん投げんだって。笑」
「ええっ！？」
もう一匹の子はちゃんと貰った餌をもぐもぐしていて、ついでにちゃっかりと投げられた餌までゲットしてる。
「ほらこれ」
ガラスに貼られた紹介文に、"飼育員泣かせの箱入りラッコちゃんです"と書いてて思わず笑ってしまった。
箱入り娘ならぬ、箱入りラッコちゃんか。
「あー、見えないっ！」
「そうね。でも我慢して、もう移動しなきゃ」
そろそろ次の人と入れ替えで移動しなきゃって時に背後で聞こえた年長さんくらいの男の子とそのお母さんとの会話に振り向く。
あ、妊婦さんなんだ。
お父さんもいないみたいだし、それじゃあ抱っこして見せるってわけにもいかないんだ。
「僕、お兄ちゃんで良かったら見せてやろっか？」
「いいの！？見たい！！」
「えっ！？ いえあの、ご迷惑にっ」
目黒くん？
「いえいえ！折角なら見てぇよな！ほら、よっと！どうだぁ？見える？」
「見えたーー！！可愛い！！」
目黒くんは背後が壁になる場所に移動すると、男の子を軽々と持ち上げて肩車した。
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ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あき様、こんばんは！コメントありがとうございます！極道VS刑事が楽しんでもらえてますか？ ダメよダメと思う程燃えるのともあるよなーっていう恋愛にしております(o^^o)あ、私も経験はないですよ（笑） (2021年5月6日 23時) (
レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんばんは☆紫さんの極道と黒さんの警察官…もっと早くに読めばよかった…(>_<) ダメなのは頭ではわかってるのに、危険な香りがする男に惹かれるの…わかる気がする(//∇//) ☆あ、経験はないですよ(笑)♪ (2021年5月6日 21時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - megさん» meg様、コメントありがとうございます!! そして作品を気に入ってもらえて嬉しいです(^^) ありがとうございます!! (2021年5月4日 20時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
meg(プロフ) - やっぱりゆきんこさんの作品大好きです!! (2021年5月4日 16時) (レス) id: dd471eef77 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - reaさん» rea様、初めまして！コメント有難うございます。ドラマ化とかなんて嬉しいお言葉をっ!!実は裏設定？として夜10時枠頃のドラマを意識して書いてるところがあるので、そう言ってもらえてとても嬉しかったです!何度も読み返してもらえるように頑張ります(^^) (2021年5月4日 8時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年4月19日 21時
