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僕はピーター・ペティグリュー アイドルを目指す現役研究生
ちなみに絶賛疾走中です。
(ちっ、遅刻するーっ！！)
左腕の時計を見ればホームルームまであと5分しかない。
幸い、先生はいつも教室に来るのが遅いので、遅刻スレスレに登校していることはバレないだろう。
そんなことを考えながら教室のドアを開ける。
「やっと来たのかいピーター！遅いじゃないか」
「いつものことだろ」
「おはようピーター」
「お、おはよう！」
息をきらしながら友人たちに挨拶を返す。僕が遅刻スレスレに登校してくるのは日常茶飯事なのだ。
それじゃあ僕の仲間達を紹介しよう。
まずジェームズ。彼はいわば僕らのリーダーで、学園中で悪戯を仕掛けている問題児だ。けれどその明るい性格から生徒たちには大人気である。
次にシリウス。通りかかった人が二度見するほどの美少年で歌がとっても上手。アイドルのようなキラキラとしたダンスは殆ど踊ったことが無かったそうだけど僕よりずっと踊れていてすごい。
リーマスは優しくってチョコレートが大好きな男の子。僕が悩んでいたら誰よりも早く気付いて相談に乗ってくれて頼りになるんだ。
僕たちはみんな悪戯が大好きで、楽しめるような悪戯を考えては実行しているので周りからは悪戯仕掛人マローダーズと呼ばれていた。
そんな僕たちが出会ったのはまだ中学の頃。
アイドルになりたいという密かな夢を誰にも打ち明けられていなかった時、迷っている僕に話しかけてくれたのが同じくアイドル志望だという3人だった。
それから仲良くなり4人でいるのが当たり前になった。その時ジェームズが言った「この4人でアイドル界の一番星になってやろう！」という夢を叶えるため、この学園で3年間レッスンを受けたり、英語の勉強をしたりとアイドル志望の研究生として日々取り組んでいるのだ。
「ピーターが来たってことは、もうすぐ先生もくるだろうし、座っとくか」
シリウスがそういうと、みんなも時計を確認して各々の席に戻っていった。
といっても、僕たちはみんな席が近い。
まず窓際の前から3列目に僕で、その隣がリーマス。
そして窓際の前から2列目、つまり僕たちの前の列の左から、シリウス、ジェームズという順だ。
僕たちは同時期に研究生としてこの学園に入ったのだが、その時からこの4人でグループアイドルをすることが決まっていたので、当然席も近いのだ。
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作者名：さと | 作成日時：2024年2月6日 17時
