Dest!ny

nesting ページ14

目黒side








あの日から、ヒ ートが来た時とかその方がが楽だろうと同棲することになり引越しして三ヶ月が経った。


今日は俺だけが仕事で康二は休み。


付き合って初めてのヒ ートが始まりそうで出来るだけ早く帰ってきた


家のドアを開けば強い甘い匂い






……凄いな、玄関なのにくらっとしそう。


番になるとΩのこの甘い匂いは番のαにしか分からなくなるらしい。


この匂いだって俺だけにしか感じられない訳で。





抑制剤はこの前効かなかったから少しの期間辞めることにしたらしくて、この前みたいに倒れていないか不安になる


リビングに行っても康二は居なくて寝室かな、と周りを見渡す。







……あれ、ここに置いておいたはずの上着が無い。


それに今日帰ってきたら洗濯しようと思って置いておいた服も全部無くなってる。


康二？



謎に思いながら取り敢えず康二の様子を見に行こうと寝室のドアノブを握る。


理性を保つ覚悟を決めてドアを開けて中に入れば


漁られたクローゼットとベッドにてんこ盛りになっている服の山。



「あ、俺の服、


……康二？」



服の山の中からちょこんと見える足で康二の存在確認


……これって、もしかしてΩの巣作り？


康二と番になってからΩの事について調べるようになった。


"ヒ ートの前か最中、Ωは本能で自分のαの匂いのする服をベッドに持ち込んで巣を作る。自分の番を迎え入れる準備"


とネットに書いてあったような気がする。








康二が俺の服を使って巣作り？


……可愛すぎる

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