義兄ちゃん【桃】

にじゅうさん ページ24

義兄ちゃんと一緒にいることが出来ない日は、あっという間に過ぎていった。

お母さんやお義父さん、ころんとの会話だって成り立たない。
学校で義兄ちゃんを少し見かけると嬉しくなる。

でも、しゃべりかけることはしない。
話しかけたら私と義兄ちゃんとの間に壁ができたんだって気づいてしまう気がして。



お母さん｢A、話があるの、入っていい？｣

『お母さん？いいよ』



夕食後、いつもの様に部屋にこもっていた。



お母さん｢A、ころんくんとはどういう感じなの？｣

『…ころんと？』

お母さん｢ええ、もう付き合ったの？｣

『…付き合ってない』



なんで…？
ころんだって義兄ちゃんなんだよ？
お母さんが義兄妹なんておかしいって言ったんじゃん…



お母さん｢頑張りなさいよね、Aところんくんは『うるさい！』｣

『私が好きなのは義兄ちゃん！ころんは友達なの！』

『私の義兄ちゃんは義兄ちゃんだけで、好きなのも義兄ちゃんだけな＿＿＿』

お母さん｢A！…貴方の義兄ちゃんはころんくんよ｣

『っ……』



お母さん｢…A、少し頭を冷やしなさい｣

『…』

お母さん｢A！聞いてるの！？｣



その場にいたくなくて、勢いよく立って
音を立てながらドアを閉める。

外へ飛び出すように出る。
だんだん涙が溢れてきた。

堪えて溢れないように上を向いた。


大きな夕日には似合わない私の姿。



『…散歩でもするかぁ……』



散歩したら気分も良くなるかな。

時間が経てばお母さんも考え直してくれるかな、なんても思った。

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今より更新頻度めちゃ下がります。
新学期というか、再開でいろいろ忙しすぎるんです…

話した子に占ツクやってる子がいました(笑)
その子は読み専みたいなんですけどね。

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