特殊犯罪捜査係～Part２～ (ページ17)

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＜42＞Satoshi side ページ17

…よし。

これでAを探しに行ける。

潤はベランダに出て

辺りを見回していた。

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潤｢……テレポートってあんまり遠くまでは行けないのな。…ところどころ、力の欠片が落ちてる。｣

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和｢最終的には……？｣

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潤の千里眼は、かなり遠くまでも見渡せる。

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潤｢……あった！あそこだ！｣

潤の指差した先は

俺達ににはよく見えない。

翔｢どこ？｣

潤｢なんだアレ…、屋敷？｣

.

智｢とにかく、場所が分かればいいよ。行こう。｣

とにかく早く、Aに会いたかった。

玄関に向かって歩き出した

俺の手を

グイッと誰かが押さえる。

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智｢……なに、和。｣

和｢…アンタなにする気？｣

智｢何って…決まってんだろ。A助けに行くんだよ。｣

和｢今行っても仕方ないじゃないですか。｣

智｢……なんだよ、仕方ないって。｣

こうしてる間にも、

何が起こってるか分かんないだろ。

普段はしないような目線で

和を睨む。

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和｢まだ何にも分かってない状況で、何が出来るんですか。｣

智｢場所が分かれば充分だろ！｣

和｢敵の人数は！？能力者が相手なんですよ！そんな作戦無しで、乗り込んで成功するとでも思ってるんですか！！｣

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掴んでいた手を振り落として

叫ぶ和を

ただ、呆然と見つめる。

和｢焦る気持ちも分かります、だけど今は……堪えてください。｣

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……和の言うことは

もっともだった。

俺一人で焦って

このまま乗り込んでいたら

自分だけじゃない、

Aも、皆も。

危険にさらすとこだった。

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智｢……ごめん。｣

俺、班長失格だ…。

雅｢リーダー！もー、しっかりね！｣

智｢……ん。｣

こんな時でも、周りを明るくしてくれる

相葉ちゃんには、本当

感謝してる。

和｢大丈夫ですよ、Aなら。｣

さっきまで険しかった和も

いつもみたいに笑ってくれる。

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智｢うん。…ごめん。考えよ。｣

本当…助けられてばっかだな…俺。