おさかなレインボーズ♪ 【Fischer's】 【短編集】

思い出の場所。ザカオ Byぴあのの ページ15

仕事が休みの日、私はカラフルな落書きが多いここの壁の前でいつものように踊っている。

そしてある程度踊ったらかばんからカメラを取り出す。

そしてダンスをしている姿を動画でとる。

そして彼が来るまでに動画を編集してYoutubeに載せる。

そしてTwitterで配信したことを伝える。

そして彼が来る。

そして二人で踊る。

そして手を振って帰る。

いつもの休日。

彼と私は中３から付き合ってる仲。

二人とも仕事は同じだけどなかなか会えないからここで会う。

特別な場所。

今日も彼が来る。

ザ「今日遅くなっちゃった！ごめん！」

『いいの！仕事なんだから！

私も実際編集長引いちゃったしw』

ザ「あ、えっとさ、

真剣な話なんだけど、いいかな？」

『いいよ。』

ザ「あの、俺とっ。

結婚してください。」

いつもは小さいと思ってた背中も頼りらしくなって。←お前もちっちゃいだろByシルク

これは一択。

『喜んで。』

ザ「指輪♪」

『もってない。』

ザ「俺が持ってる！

あと、これ。」

『...鍵？』

ザ「うん！

一緒に住みたいなって」

『いいの？！』

ザ「いいのいいの！

でもさー！

ここにも来ようね？

だってさ、用事とか重なって会えない日多かったでしょ？」

『うん。』

ザ「そんときにもここなら帰り道にあるから寄って帰れたから

会える日多かったし。

喧嘩の仲直りもここだったでしょ？

だからここの思い出の場所は繋いでくれた場所でもあるからね！」

ここで喧嘩して。

ここで告白して。

ここで会って。

ここで話して。

ここで踊って。

ここでプロポーズして。

二人だけの思い出の場所。

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