【短編集】花屋さんの日常【Fischer's】 (ページ11)

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インターバル【クロッサンドラ】ページ11

Fischer's side

ﾋﾟﾝﾎﾟ-ﾝ

シ｢はい…え？花束？あの店から…？
あっはい…はい…ありがとうございます…｣
モ｢シルクどうしたの？｣
シ｢ほらこれ…｣
マ｢うわぁぁぁ!!!何これめっちゃいい匂い!!!｣
ザ｢俺のつけてる香水と、全然匂い違う…｣
モ｢そう、俺気になってたんだけどさ…。
みんな最近、花とかよく買うようになったよね｣
シ｢そういやそうだよなぁ。
みんな花なんて縁がなさそうな顔なのに｣
モ｢顔は余計でしょw否定しないけどw｣
ザ｢え？でも俺花なんて買ってないよ？｣
マ｢首に毎回つけてる香水、例の花屋から買ったやつでしょ？｣
ザ｢…あぁ、これの事ね？｣ｼｭｯｼｭｯ
シ｢ｹﾞｯﾌｫｯ!!!
やめろ！これ以上花の匂い増えると俺の家がぶっ壊れる！｣
モ｢でも俺、そのザカオの香水の匂いは好きだなぁ。
確かに匂いが混ざるとおかしくなるけど…w｣
マ｢俺も直接花を買ったわけじゃないけど、押し花の栞なら買ってやった事あるぞ｣
ザ｢そのおかげで、めでたくお付き合いしてるもんなぁ〜｣
マ｢うるせっ、めっちゃ緊張したんだぞ!?｣
シ｢まぁみんな考えることは一緒ってことだな。
好きな奴のために、あの花屋に行ったら大成功だったってことだ｣
モ｢シルクもやっと素直になったし、俺もなんだか幸せな時間を過ごせたもんなぁ〜｣
マ｢ザカオだけ出会えてないけど…｣
ザ｢それは言わないで…我慢してたの…泣｣
シ｢でも驚いたよなぁ〜。
あんな近くに花屋があったなんて、俺知らなかったぞ｣
モ｢え？シルクの家の近くなの？
俺買った場所、俺の家の近くだったし、シルクと俺の家は結構遠いじゃん｣
マ｢俺は2号店かも知らないけど、あそこの山の休憩所にあったぞ？｣
ザ｢…夕方に適当に寄ってたからわかんない…｣

全｢…なんでみんな違うんだ？｣

シ｢そもそも俺、家の住所なんて教えてねぇぞ!?｣
モ｢え、なんか怖いんだけど…｣
ザ｢怖いこと言わないで!!!｣
マ｢…とにかく、少し調べてみるか…｣
シ｢俺マップ使って調べたから、みんなで一斉に調べてみるぞ！｣

全｢せーの！｣

『検索結果:なし』

シ｢なんでだよ！｣
モ｢そういえば、あの花屋さんっていつもメッセージカードをくれるよね？｣
マ｢この花にも付いてねぇか？｣
ザ｢これこれ、持ち手にくっ付いてた！｣
シ｢…なになに…
【クロッサンドラの花言葉は、仲良し】…
知るかそんなもん!!!｣
モ｢手掛かりなしかぁ…｣
マ｢謎に包まれたまんまだな｣
ザ｢なんか嫌だなぁ…｣