再開の涙 シルクロードside ページ10
＿
返事をしたカルアに向かってズカズカを歩いていく。
マサイにしては無言だから…嫌な予感がする。
マサイ「………ｸﾞｽｯ」
シルク「『！！？？』」
なっ……！？
『あぁ〜……ほらほら、泣かないで？』
マサイ「ｸﾞｽｯ……ばかぁ…！！急に居なくなるなんて俺ぁ許してねぇぞ…！」
カルアがマサイを抱き締め、背中を優しく擦る。
マサイはカルアの肩辺りをぽかぽか殴ってる。
『そんなに心配だった？ｗ』
マサイ「ったりまえだろーが……！！」
シルク「………」
俺らフィッシャーズの中では、カルアの話題は殆どでなかった。
強いて言えば失踪直後から一ヶ月くらいしか。
その後は段々と話題に出る事もなくなって…話す事は暗黙の了解みたいになくなった。
正直、皆忘れたモンだと思ってた。
カルアの事をこんなに思い出すなんて俺くらいだと思ってた。
でも目の前のマサイを見て反省した。
マサイも覚えてたんだ。皆カルアの事心配してたんだ。
そりゃそうだよな。
シルク「………そっか」
一緒に遊んで、土手に行った嘗ての“仲間”だもんな。
マサイ「ばかｯ……ばかやろぉ…！！」
『ごめんごめん……心配掛けたねぇ…』
あ〜……なんだか、俺も泣けてきちゃった…ｗ
『……！シルク、おいで』
シルク「え……？」
カルアがマサイを抱き締めている腕を片方空けて俺の事を手招きした。
泣いてんのかなｗ俺ｗｗ
………。少し、カルアの好意に甘えますかな。
シルク「………ｯ」
カルアに思い切り抱き着く。
痛いとか言われるんじゃないかと思うくらいきつく抱き締める。
でもカルアは何も言わず、背中を擦って抱き締め返してくれた。
シルク「……ｯ…ばかやろう…」
『ははっ…ｗ二人して酷いなぁ…ｗ』
笑った声は優しさが滲んでいて、俺らの背中を擦るカルアの手は大きかった。
ゆっくりと擦る手が止まり、俺らを包むように優しく抱き締められた。
『………心配掛けてごめん。ただいま』
マサイ「ｯ…おかえりぃｯ…！」
シルク「……遅ェぞあほんだら」
いい歳した大人三人が深夜に抱き締め合って何してんだか…。
でも今はどうでもいい。
もう少し……このままがイイ。
シルク「……おかえり」
＿
フィッシャーズと会社 カルアside→←青色と白色の再開 シルクロードside
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モンエナ子 - 夏海さん！！有難う御座います！！次の作品も更新頑張って参りますので、宜しくお願い致します！！！ (2022年10月2日 22時) (
レス) id: 7336a2c799 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 完結お疲れ様でーーーす!! 次回作の【8色の日常】も楽しみに待ってます。 ……………さて自分も更新しますか… (2022年10月2日 22時) (レス) id: 1e2fcffed4 (このIDを非表示/違反報告)
モンエナ子 - さっくん＠0525さん！コメント有難う御座います！宮城の方でも良く使われるんですね！ネットの知り合いに宮城県在住の友達が居るので聞いてみます！ (2022年9月27日 23時) (レス) id: 7336a2c799 (このIDを非表示/違反報告)
モンエナ子 - あや吉さん！コメント有難う御座います！「いっちゃん」分かってくれますか！他県の方だと言わないみたいで、聞き返されますよね〜！ (2022年9月27日 23時) (レス) id: 7336a2c799 (このIDを非表示/違反報告)
さっくん@0525(プロフ) - 宮城県出身だけど分かるよ〜なんだったら「いっちゃん」ってよく使う！ (2022年9月27日 23時) (レス) @page39 id: 8db2a87d0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モンエナ子 | 作成日時：2022年8月13日 4時
