フィッシャーズの八人目 ［男主］

過去回想　カルアside ページ20

＿







シルク「なぁなぁ！カルア！」





そう言って急に話しかけてきた彼…いや、彼“ら”か。




後ろには彼以外の六人が立っていて、俺を見ている。




それも引いてる目じゃない。どっちかと言うと…好奇心。興味がある目で。




そんな目で見られる事なんてない。




まず俺の容姿で近寄って来る奴なんていないからな。





大体“高嶺の花”だとか言われて近寄られない。




『！？……な、に…？』




だからこうして急に話しかけられる事なんて初めてだ。




アメリカ人みたいな距離の詰め方だ。




シルク「君さ…」







“フィッシャーズに来ない？”







シルク「俺ら、フィッシャーズって言う七人なんだけどさ…簡潔に言うと勧誘！！」




内容は、“俺みたいな奴がいると面白い”だとか何とか。






普通の俺だったら『何言ってんだ張り倒すぞ』であしらってたと思う。






でも、彼の誘いには乗ってみようと思ってしまった。















何となくだけど…














彼らと一緒に居たら俺のモノクロだった人生に色が付く気がした。









『………うん。いいよ』







＿

『いいぜ。ノってやる』　カルアside→←急展開　カルアside

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す