ちょっとした本音と現実 カルアside ページ15
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『シルク達が居て良かった。危うくアイツの誘いに乗る所だったよ』
俺がそう言うと、二人はぽかんとした顔をした。
マサイ「……？何で？」
シルク「別に、さっさと縁切りゃよかっただろ」
『いやまぁ…それもそうなんだけどさ…』
俺は何となく、胸の内をポロポロと口にし始めた。
『……ただの転職とリストラは違うんだよねぇ…』
俺が話し始めると、二人は真面目な顔をして聞く姿勢を取ってくれた。
…それも昔から変わんないなｗ
『幾らリストラが白紙になったとて、原因はあるわけじゃん？例えば…補導歴みたいなもん
だよ』
シルク「なるほどな…」
シルクは今の喩えで納得したみたいだ。マサイには…
マサイ「……？」
少し難しかったかな？ｗ
『補導歴が付いた高校生をシルクはバイトで雇いたいと思うか？』
シルク「ん〜…本当は態度を見てから、と言いたい所だけど何かあってからじゃ遅いから
な」
『そういう事だ。今の状況だと、俺を雇う会社なんてないんだよ』
シルクは話が分かる奴だ。こういう時話がスムーズで助かる。
『俺の家は賃貸なんだよ。それが今年で期限が切れる。その間に手に職をつけなきゃならな
いんだよ』
”お前らにはこの重大さが分かるか？”
そんな言葉が喉まで出掛かるが、飲み込んだ。
シルク「…………」
マサイ「…………」
『って事で…あのクソ上司に引っ付いていけばアイツが俺に飽きない限り俺の生活は安泰な
んだ』
でもな、と俺は続ける。
『今冷静に考えると、アイツなんかに付いていったら、俺の自由なんてない事は丸わかり
だ』
目の前で難しい顔をしてる二人を見て、微笑んだ。
『お前らが割って入ってくれなかったら、今頃俺はあいつのペットだったよｗ』
俺がそう言うと、目の前の二人は驚いた顔をした。
だって今、俺が発した言葉の内容とは裏腹に、俺は笑ってるんだから。
シルク「お、おぅ……ｗ」
マサイ「まぁ…親友のピンチ見過ごす訳にゃいかないからね！」
そのまま少し三人で笑い合った。
既に深夜三時。
こに居座り過ぎたな。
『……そろそろ退散するよ。ここに居座り過ぎた』
シルク「え」
マサイ「帰るのか……？」
二人、特にシルクが悲しそうな顔で俺を見る。
きっとシルクの事だ。俺の頭の傷を心配しての事だろう。
シルク「……泊ってけよ」
そう言われた。
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モンエナ子 - 夏海さん！！有難う御座います！！次の作品も更新頑張って参りますので、宜しくお願い致します！！！ (2022年10月2日 22時) (
レス) id: 7336a2c799 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 完結お疲れ様でーーーす!! 次回作の【8色の日常】も楽しみに待ってます。 ……………さて自分も更新しますか… (2022年10月2日 22時) (レス) id: 1e2fcffed4 (このIDを非表示/違反報告)
モンエナ子 - さっくん＠0525さん！コメント有難う御座います！宮城の方でも良く使われるんですね！ネットの知り合いに宮城県在住の友達が居るので聞いてみます！ (2022年9月27日 23時) (レス) id: 7336a2c799 (このIDを非表示/違反報告)
モンエナ子 - あや吉さん！コメント有難う御座います！「いっちゃん」分かってくれますか！他県の方だと言わないみたいで、聞き返されますよね〜！ (2022年9月27日 23時) (レス) id: 7336a2c799 (このIDを非表示/違反報告)
さっくん@0525(プロフ) - 宮城県出身だけど分かるよ〜なんだったら「いっちゃん」ってよく使う！ (2022年9月27日 23時) (レス) @page39 id: 8db2a87d0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モンエナ子 | 作成日時：2022年8月13日 4時
