ご馳走様 ページ4
自分side
ご馳走様でした。
お腹が減っていたというのもあり、ぺろりと食べ終えた。
時刻を見ると7時半。
撮った分の編集も終わっているし、今日の分の動画も家出る前に出していたためこのあと暇だな。と思いレジへ向かう。
そういや、リュックにMacBook入れたっけ？
と、思い財布を出すと共にリュックの中を探す。
MacBookとビデオカメラが入っており、どこでも動画を撮って編集ができる環境だった。
このまま兄ちゃんのとこ行こうかな。
そんなことを考えながら財布を開ける。
「1080円です」
と、言われたため、1100円を出し、20円のお釣りを貰う。
お金をしまい、財布をリュックに入れながら外に出る。
外はさっきより気温が下がり少し肌寒い。
手を口元にあて、はぁっと息を吹く。
息が白くなり消える。
それを眺めながら駅まで向かう。
最後の最後まで、家に帰るか兄ちゃん家に行くか迷った結果、兄ちゃん家に行くことにした。
許可もなんもなしに。
いちいちメッセージを送るのが面倒なためケータイを開けず手に持つ。
ホームまで歩き電車が来るのを待つ。
「まもなく〇番線に○○行きが到着します…」
チャイムと同時にアナウンスが流れ、電車が到着する。
行きよりだいぶ人が減り、電車の中はガラガラだった。そのため椅子に座ることが出来た。
一息ついたところでワイヤレスのイヤホンを耳に付け、最近ハマっている洋楽を聞く。
気がつけば兄ちゃんの家の最寄り駅に着いており、急いで外に出る。
駅を出て、小走りに兄ちゃんの家に向かう。
地味に兄ちゃんと会うのは2ヶ月ぶりで、メッセージでのやり取りや、電話は毎日するが、お互い忙しいため会う時間が無い。
久々に会うなぁ。そんなことを思いながら1人で歩く。
5分ほどで兄ちゃんの住んでいるマンションのロビーに着いた。
どんな反応するんだろうなんてワクワクしながらインターホンを鳴らす。
ガチャっという音と共にお兄ちゃんの驚いた声がロビー中に響き渡る
『開けてー』
そう言うとすまん。と言いながら鍵を開けてくれた。
エレベーターに乗り、兄ちゃんの部屋のある階まで移動する。
家の前に着き、インターホンを連続で5、6回鳴らしてみる。
部屋の中から「うるせぇ！空いとるわ！」
という声が聞こえたため力いっぱいドアを開けた。
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作者名：ななさん | 作成日時：2018年2月17日 22時
