FirstPeople -CM-

３年前の約束 ページ37

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「来ないかと思った」

CM「え？」

「ユノくんが社員旅行でハワイに行くからって、私の働いてる場所教えてって言われたの」

CM「部長と連絡取り合ってたの？」

「うん。結婚したのも知ってるよ。昼前にコーヒー飲みに来てくれたの」

CM「へぇ〜」

「もしかしたらチャンミン来るかも知れないって言い残して帰ったからさ」






Aは３年前の約束を覚えてるんだろうか
ただそれだけが今の俺の一番の不安材料





CM「ねぇA」

「ん〜？」

CM「約束覚えてる？」

「うん」

CM「今…居るの？」

「居ると思う？」






．




３年前
送迎会が終わりみんなに二次会に誘われたのに断り
俺との話に来たA




「話しって？」

CM「もし。またAと再会したら…。俺と結婚して欲しい」

「…わかった」

CM「再会してAに大切な人が居たら俺は諦めるから」

「逢えたら運命だね」




遠くを見るAは哀しげで。
運命なんて信じないけど
何故だか俺とAは再会出来るって思ってたし
君に。二度目のプロポーズをした





．




CM「もしAに大切な人が居たら。部長は俺にAが居る場所なんて教えないだろ？」

「それもそうか」

CM「なら…俺との約束果たしてくれる？」

「チャンミンが、こっちに来るならね。今の仕事も友達も日本に置いて来れる？」

CM「もちろん。Aのためなら来るよ」

「じゃ次来た時に、前の結婚指輪持って来てくれる？」

CM「…え？」

「チャンミンなら捨てたりしないと思って」

CM「新しいのじゃなくていいの？」

「うん。前ので充分だよ」




穏やかな笑顔で言うAは
俺が今まで見た笑顔より一番輝いてた

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