□それっぽい ページ5
[ tonarinosakata. ]
坂田と付き合い始めて2週間。
「なぁこの後どっか行かへん?」
「いいよ、」
こういうの、放課後デートっていうのかな。
ちょっと緊張してるのが伝わってきて、自分もドキドキしてくる。
「どこがええかなぁ」
ブラブラ歩きながら行き先を考える。
「あ!新しく出来たカフェがいい!」
「ええやん!そうしよ!」
カフェ、なんてありきたりかもしれないけれど、坂田と行けるなら正直どこでもいい。
なんて。口には出せない…けど。
少しだけ、沈黙が続いて
「手…繋ぐ?」
と坂田が呟いた。
ちょっと照れくさそうに視線を逸らして言う。
「ん、いいよ」
最初は普通繋ぎだったのに、その後すぐにキュっと恋人繋ぎになった。
ちらっと横顔を見てみると、耳が赤くなってる。私もきっと、赤くなってる。
「ふふっなんか、カップルっぽいね」
「''ぽい''やなくて、俺が彼氏でAが俺の彼女でしょ?」
これからもずっと、こんな関係が続くといいな。
……
(このパフェおいしいよ!)
(こっちのケーキもうまいー!)
(来てよかったね!)
85人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さく - すみませんゴキブリちゃんのお話が消えてます!また読みたいです!(´;ω;`) (2019年6月22日 0時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すず | 作成日時:2019年5月6日 18時