オペレーション1-6 ページ6
「萩原さんがよろしいのでしたら、ぜひ」
「あ、また萩原さんって言った。研二でいいって言ってるのに。敬語もなしだよ? 同い年なんだから」
「……じゃあ、研二君?」
根負けした私が名前で呼ぶと、萩原さん──研二君は途端にぱあっと顔を輝かせる。
なんだこの人。可愛いな。
「研二君は、何か食べたいものとかありますか?」
「Aちゃん、敬語」
長机の両端に置かれたメニューを広げて尋ねると、ぷくりと軽く頬を膨らませた研二君と目が合う。
現実でそれやって許されるのは幼児と可愛い女子高生だけだと思っていたけれど、それが覆された。
こんなイケメンなら許しちゃうな。
「ごめんなさい、気をつけるわ。研二君はどれが食べたいの?」
なんとかキリッとした顔をキープして、私は研二君に再び尋ねた。
うっかりしていたら研二君の可愛さで顔面が大変なことになってしまいそうだ。
だってこの人可愛い。
合コンの相手としてではなく純粋に鑑賞対象として見たらめちゃくちゃ可愛い。
頑張れ自分、今のお前は女優だ。
イケメン相手だからって怯んではいけない。
鋼の心で真面な笑みをキープするんだ。
「うーん、俺はまだ迷ってて。Aちゃんは?」
「私はそろそろお腹いっぱいで。……あ、でもこのパフェ美味しそう」
現在このレストランでは梨フェアをやっているらしく、デザートのページは梨を使ったスイーツで埋め尽くされていた。
私が気になったのは、梨と紅茶のパフェである。
洋梨のコンポートやアールグレイのシャーベットが乗ったそれは非常に魅力的なのだ。
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うえむらせ - とても大好きです!更新楽しみにしています! (12月28日 12時) (レス) id: ec28fead31 (このIDを非表示/違反報告)
りな - 続き楽しみにしてます🤍 (2023年3月2日 21時) (レス) id: a8b9c2ae53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真白 | 作成日時:2023年1月28日 17時