-7年 食堂 3 ページ7
「おいA、お前今日はやけに静かだな。調子でも悪いのか？ いつもはもっと喋るじゃねぇかよ」
私が感動に打ち震えていると、陣平君が呆れたように話しかけてきた。
これだけだと純粋に私を心配しているようにも聞こえるけれど、幼馴染として二十年以上彼と一緒に生きてきた、陣平君検定免許皆伝の私にはわかる。
淑やかぶっている私の普段の姿を諸伏君に曝すと同時に、「せっかく連れてきてやったのに諸伏ともっと話さなくてもいいのか」と私を煽ってきているのだ。
……くっそう、陣平君め。私が強く出られないと知っての狼藉かっ！
言い返してやりたくなるけれど、品のないところを見せて諸伏君からドン引きされるわけにはいかない。
ぐぬぬぬぬ、と唸っていると、早々にカレーを食べ終えてしまったらしい陣平君が深々と溜息を吐いて立ち上がった。
「え、な、何？」
トレーを持ち上げてテーブルのこちら側に回ってくる陣平君に私が目を白黒させていると、空いている方の手で頭をポンポンと叩かれる。
このやろ、レディーの頭を叩くなと何度言えばわかる。
これ以上アホになったらどうしてくれるのか。
「ま、せいぜい頑張れよ」
「え？ あ、ちょっと……」
結局何がしたかったのかよくわからないままに、陣平君は食堂の外へと行ってしまった。
引き止めようと伸ばした腕が行き場をなくして、むなしくぶらんと宙に残る。
本当に何だったのだ、今のは。
あの陣平君が、まさか私に諸伏君を紹介するためだけに構いに来たというのか。
私の恋心を応援するために？
そんなまさか。ありえない。
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真白(プロフ) - シンヤさん» わ〜！ありがとうございます！デートシーンを書くのに時間がかかっているせいで更新亀さんですが、良ければこれからもよろしくお願いします！ (11月15日 20時) (
レス) id: f022b78e83 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています🥰 (11月15日 0時) (レス) @page12 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真白 | 作成日時：2023年9月13日 17時
