-7年 食堂 2 ページ6
「聞いてねぇお前が悪いだろ」
「だからってよりによってかまぼこ取らなくてもいいじゃない。素うどんからかまぼこ取っちゃったらただの麺しか残らないんだからね！」
「へいへい、いいじゃねぇかよ。ネギも乗ってるしほとんど変わらないだろ？ ここの食堂のうどん美味いんだから」
「全然良くない、一緒じゃない！」
確かにうどん美味しいけどさ、と唇を尖らせて言う私に、陣平君はニヤリと笑う。
「お前、俺にそんな口聞いてもいいと思ってんのか？」
「へ？」
陣平君の後ろからひょこりと顔を出した影を見て、私はピシリと固まった。
どういう意味よ、と聞き返そうとした口から間抜けな声が漏れ出る。
「こんにちは、Aさん。……えっと、ご一緒しても大丈夫？」
「──もちろんでございます」
入校式の日に私の心を掻っ攫った諸伏景光君からの問いかけに、私は千切れんばかりに首を縦に振った。
この人からのお願いを私が断ることがあるだろうか。
答えは否である。
私の斜め前の席に諸伏君が座ると、フフン、と得意げな顔をした陣平君も私の前に座った。
流石に諸伏君の正面には座らせてもらえないらしい。
いやまあ、一緒に食べられるだけでご褒美なんですけどね。
「いつも一緒に食べてる子達は？ 今日は一緒じゃないの？」
「あ、えーっと、なんか教官に呼び出されたらしくて……」
だがしかし、サービス精神旺盛な諸伏君は、ちまちまとうどんを食べている私を憐れに思ったのか、声をかけてくれる。
優しい。
優しすぎる。
私の前に座っている顔が良いだけのただのイケメンとは懐の広さが違う。
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真白(プロフ) - シンヤさん» わ〜！ありがとうございます！デートシーンを書くのに時間がかかっているせいで更新亀さんですが、良ければこれからもよろしくお願いします！ (11月15日 20時) (
レス) id: f022b78e83 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています🥰 (11月15日 0時) (レス) @page12 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真白 | 作成日時：2023年9月13日 17時
