【ヒドイン返還作戦】転校生のヒドインとの最終決戦！！【名前変換オリジナル】

１２０-貴方目線- ページ8

「で、その何らかの方法とは？」

私が尋ねると、オラフなんとか先生は、

「これもこの音声データに入っているから、よく聞いていてね」

と言い、再生ボタンをもう一度クリックした。

しばらく、それらしき発言は確認できなかったけど……

『俺は、眼帯を外せばなんだって出来るからな』

「僕はとりあえず歌えばいいと思うけど、朱里はどうする？』

『妾は妖精さんの力を使うのじゃ』

『でもどんな？』

『妾が他の皆と一緒に楽器を弾いている時、妖精さんに魔法をかけてもらうのじゃ』

『あぁ、それなら楽勝だな』

ここで再生が一時停止された。

「……そういうことか」

ジョバンニが呟いた。

「ここでも言われたように、ホワタは眼帯を外せば、朱里は妖精とやらの力を使えば、そしてプリンツェーザは歌えば洗脳が出来るってことになるわね」

オラフなんとか先生はそう言い、ファイルを閉じた。

「でも、どうやったのですか？」

ポールがそう質問すると、オラフなんとか先生から衝撃的な答えが帰ってきた。

「盗聴とハッキングね」

マジかよ……

「プリンツェーザは、何というか、単純なのよ。
試しに彼女達の家を訪ねた時は、私を味方だと信じきって快く家に入れてくれたわ。
盗聴器はその時に仕掛けて、ハッキングも同じよ」

……さすがスパイとしか言いようが無い。

「で、ここでレオナさんが病んだ理由を見つけたのよ」

「何ですか、理由って！」

オラフなんとか先生がそう話した直後に、ノエミとパトリックが同時に言った。
彼女は二人を見ると、

「……変なメールや、フェイクブックやツブッターへの悪質なコメントや、プリンツェーザ自身からの脅しよ」

と悲しげに言った。

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