◇Party ページ30
・
「なんで私がこんなところに呼ばれてるのでしょうか」
「なんでAをパーティーになんか行かせたの」
「そりゃお付き合いだからでしょ…」
「止めろよ。響さんいるんだろ」
「….Aの意志を尊重することが私の仕事です」
「頭の固い美人はモテないよ」
「それで全然大丈夫です」
・
Aが出た映画の監督さんの、新作と誕生日を兼ねたパーティーに
その人の映画で世の中に出て来た彼女が行くのは自然なことだし
相手役だった響さんが行くことも、自然なこと。
・
でも、この場合は危険度が高すぎる。
・
Aを会場まで送り届けた凛ちゃんに、その家に来るように言ったら
案外すんなり来てくれた。
・
「なんか、日に日に過保護ですよね」
「日に日に可愛いよね。あいつ」
「私も男だったら好きになってたと思います」
「わかる。凛ちゃんが女だったことが俺の救いだもん」
・
A曰く、凛ちゃんは俺と同じくらいアルコールに強い口だけど
今日は彼女を迎えに行く大事な仕事が残ってるから、水で我慢してもらう。
・
「…全然、口挟むつもりはないんですけど」
「え？」
「その、お仕事に支障が出ることはやめてもらいたくて…」
「なによ」
「ちょっと位置が高すぎるんですよね」
「…」
「衣装着せる時に、あの位置見えると思いません？」
・
あと二の腕の内側もやめてくださいって、美人が怖い顔をする。
・
「湿疹とか虫刺されって言って誤摩化せよ」
「出来ないから怒ってるんでしょう！」
「こえー(笑)」
・
散々適当なことを言い合って、やっと本題を切り出す
・
「Aが昔バイトしてた水族館？ってどこにあんの？」
「海のいきもの館ですか？」
「行ったことある？」
「ありますよ。そこの売り子してた時にナンパしてましたもん」
「絶対可愛いじゃん」
「死ぬほど貢がされましたよ。クラゲのキーホルダー何個持ってるか分からない」
・
今度ひとつあげますよ、なんて言いながらも
凛ちゃんは全てを察して、住所を教えてくれた。
・
「…あとちょっとで、あの子殺人スケジュールこなさなきゃいけないので
行くなら早めに、お願いしますね」
・
ゆるく笑った顔
凛ちゃんがなんの屈託も無く笑ったのを見たのは
これが、最後だったかもしれない。
・
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萌乃(プロフ) - めちゃくちゃ続きが気になります！！ツイッターで検索かけてみたんですけど出てこないです。。 (2018年3月30日 11時) (
レス) id: 87b9eee671 (このIDを非表示/違反報告)
sallysally67(プロフ) - 二人が望む結末…二人で一緒に幸せになる結末だといいな。ラストに向けてドキドキです。 (2018年3月30日 7時) (レス) id: 8738f1c5dc (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - やっぱりももちゃんには幸せになってもらいたい！！和さんと支えあいながら幸せに成長して欲しいです。あぁ、もう直ぐ終わってしまうと思うと寂しいです。でも早く続きが知りたいです（笑）ラストスパート応援しています！ (2018年3月30日 7時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - だ、大丈夫かな？ももちゃん…。代償だなんて怖い、、どうか二宮さんとももちゃんが隣同士で笑っていて、ラブラブで、凛さんも笑顔でありますよーに！ (2018年3月29日 22時) (レス) id: 1fd63b4fae (このIDを非表示/違反報告)
橘花(プロフ) - 凛さんの貴重な笑顔…！2人の結末が望む未来に繋がってますように。どうしようもないことも二宮さんが言いくるめてください…！ あっというまのパート５でした。おつかれさまでした！最後まで見守らせていただきます…。 (2018年3月29日 21時) (レス) id: de01428fe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：.
| 作成日時：2018年3月17日 22時
