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渋谷さんの話 ページ8
俺がその知らせを聞いた日、どうしても信じられなくて、誰かにすがりたくてたまらなかった
頼りたい背中にすがることはできなかった。
村上さんは、錦戸さんの頭を撫で大倉さんの手を固く握っていた。
俺なんかよりよっぽど大切な弟達が村上さんにはいることを俺は突きつけられた気分だった。
あの日、虚ろな目をした村上さんはこのことを聞いたんだ。そう思った。
メンバーの皆さんは、毎日のように渋谷さんを説得し、笑わせ、共に歩もうとしていた。
渋谷さんは、そんなみなさんに困ったように申し訳なさそうな顔を向けて笑っていた。
4月10日までもう2ヶ月しかなかった。
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作者名：ゆう | 作成日時：2018年8月20日 0時
