By a trick of fate ~ 2 (ページ6)

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55.ぶっちゃけページ6

西川side

｢卓さん最近絶好調っすよねー！｣

｢お前もな｣

今日も西武相手に快勝した俺たちハルタクコンビは、お互い打撃の成績も、守備も絶好調。

｢俺はAのおかげっすねー！あいつおるとなんか打てる気がするんすよ。｣

どう？俺、カマかけるん上手い？笑

｢俺、今日、あいつ目がけてファール打ちまくったわ。当たらんかったけど。｣

卓さん、それは危ないっす。

｢卓さん、なんでそんなにAのこと嫌いなフリするんすか？ええやつっすよ？｣

｢フリじゃなか、嫌いなんや。｣

｢またまた～笑俺さっき見たっすよ！卓さんが緩んでる口元隠してるの笑｣

｢ばっ！なんっで！？はっ、はず、、、｣

あからさまに顔を紅くする卓さん。

これはもう決まりやな笑

｢やっぱりちょっと気になってるんすよね？笑｣

｢…｣

顔を紅くして、外を見るふりをする卓さん。
あー、頑固はこれだからめんどくさい(笑)

無言は肯定と受取りますよ？

｢卓さんも、素直になればええのに。｣

｢素直や｣

｢どこがすか笑｣

｢全部｣

｢見たことないっすわ｣

｢…アホ｣

グイッとビールを口に含む。

｢…あいつなら、多分俺を変えてくれる…そんな気はする｣

不意にそう言った卓さんはすごく優しい顔をしていた。

なんや、分かっとるやん。