By a trick of fate ~ 2 (ページ40)

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89.お守りページ40

私はカバンから1枚の紙を出した。

ずっとお守りのように持っていた、あの時の慎吾くんの手紙。

｢…ずっと持ってたん？｣

｢うん、ずっと持ってれば、慎吾くんにすぐ会えると思って。｣

まさか、こんな形で再会するなんて。

｢遥輝さん達とはなんで仲良くなったん？｣

｢…たまたま私が飲んでるとこに遥輝達がきて、それで流れで…仕事でもファイターズと関わるようになったし…｣

｢それで上沢達も知っとったのか｣

慎吾くんが言ってた友達って、ファイターズのみんなのことだったんだね

｢ねぇ、慎吾くん、1つ聞いてもいい？｣

｢ん？｣

｢どうして、プロ野球選手だって言ってくれなかったの？｣

私の質問に困った笑みを浮かべた。

慎吾くんはお酒を一口飲んで

｢…Aちゃんが唯一俺の事、一般人のように普通に接してくれたから、それが嬉しくて｣

そう言って笑う慎吾くん。
私の大好きな笑顔だった。

｢今日試合見に行ったのに、慎吾くん見れなかった｣

｢え、おったの？俺今日スタメンも外されたし、代打で出ることも無かったからなぁ｣

もう普通に会話できてるのは、相手が慎吾くんだからだろうか_____